くらし 地域おこし協力隊によるよそもん通信第67号

よそもん通信とは、固定概念なくまちの魅力に気付くことができる地域おこし協力隊を「よそもん」と置き換え、その活動内容を町民の方々に広く知ってもらうためのものです。

■越知での新しい生活
たかしま(食に関する特産品)
越知町に来て2カ月が経過しました。私は、町中に住んでいますが、夜の8時頃川沿いを歩いていると蛍がちらほら見えて幻想的な明かりが見られる環境に満足しています。
6月には峰興寺で、ガンクドラムという打楽器の演奏を披露させていただきました。これからガンクドラムの演奏する場所を増やしていきたいと考えていますので、その際はぜひお越しください。
私は、神奈川県で麹(こうじ)作りをしていた経験から越知町の特産品と麹を組み合わせていきたいと町の方々に話していると、前は誰々さんが作っていたなど、麹と越知町は決して遠い関係ではないことを実感しました。
また、米麹を使った甘酒を飲んでもらうと「懐かしい、おいしい」や「早く販売してほしい」などうれしい意見をいただきました。実は甘酒は、夏バテ対策に効果的で、暑い時期に飲むことはとても体に良いことであります。
麹やみそ作りに必要な道具に興味があります。昔、使っていた道具が倉庫に眠っていることがありましたら、ぜひお話を聞きたいので、お声がけください。

■越知町での2カ月
いのうえ(暮らし寄り添い)
暮らし寄り添いコミュニケーターミッションのいのうえです。4月末に越知町へ引っ越してきて2カ月がたち、爽やかな季節からジメッと重たいけれどアジサイがきれいな季節、そして早くも暑い夏への移り変わりを楽しんでいます。5月末には入籍という人生の節目を迎え、町の皆さまから温かい祝福のお言葉をたくさんいただき、うれしい限りです。
この2カ月、ミッションでは主に、越知町を知るために町を歩いて地図を作ったり、地区ごとに開催されている高齢者向けのミニデイや体操などに参加させてもらっていました。ミニデイなどは各地区の集会所で行われるので、山間部も含め越知町内あちこちに訪れることができました。大きな道路から、山へ続く道を上った先に家々が見えたときには、大きな驚きでした。道路からは、全く見えないところにある人々の営みの景色は、都市部から来る人にとっては、とても珍しいものです。越知町は昔、いくつかの村が合併されてできた町ということで、村だった頃の雰囲気なのか、地区ごとに全然色が違う感じがして、興味深く見ています。
ミニデイではご参加の方々から、片道4キロの山登りをして通学した話、山を越えてお嫁に来た話、商店街に昔あったお店の話など、昔の越知町の姿について、たくさんの貴重なお話を伺うことができて、越知町をより立体的に感じることができました。山での暮らしは大変なことも多々あったと思いますが、皆さんが思い出しながらお話しされる姿は、とてもいきいきしている感じがして、私も元気をもらえます。
定期的に集まって一緒に何かをする、という時間はとても大事なものだなと、この2カ月の活動を通して実感しました。人は支え合いながら生きる、と言いますが、地区の中でのつながりを定期的に感じ合える時間は、お互いの支え合いにつながると思っています。
これからお祭りなどイベントが多くなってくると思いますが、私も集まって支え合う一員として参加したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。