くらし 議会のおしらせ(令和6年9月1日 No.229)(1)

発行:田川市議会
編集:田川市議会広報委員会

■表紙
石炭・歴史博物館で開催された「夏休みKidsイベント」で、子どもたちが、県無形民俗文化財に指定されている伊加利地区の人形浄瑠璃を体験しました。

【4月臨時会・5月臨時会を開催 計8議案を審議しました】
■臨時会を開催しました
◆4月臨時会(4月30日)
◇議決結果

◇賛否が分かれた案件
○賛成 ×反対

※報告第3号は、陸田議員は議長であるため採決に加わっていません。
※議員提出議案第41号は、特別多数議決のため、出席議員の4分の3 (14人)以上の賛成をもって可決となります。協議の結果、無記名投票による採決となったため議員別の賛否はわかりません。
※表中、反対欄の( )書き数字は、白票の数(内数)です。
※会派名:社民党=社民党市議会議員団、共産党=日本共産党市会議員団

◆5月臨時会(5月26日)
◇議決結果

◇賛否が分かれた案件

※議員提出議案第42号は、陸田議員は除斥(*)となり、辻議員は副議長として議長の職務を行ったため採決に加わっていません。
*除斥…議会の審議を公正に行うため、審議する案件に利害関係がある議員はその審議に参加できないこと。
※議員提出議案第42号は、協議の結果、無記名投票となったため、議員別の賛否はわかりません。
※表中、反対欄の( )書き数字は、白票の数(内数)です。
※会派名:社民党=社民党市議会議員団、共産党=日本共産党市会議員団

◆議員提出議案第41号 村上卓哉田川市長に対する不信任決議について
《否決》
提出者:尾﨑 [賛成者:田守、佐々木、山野、永松、今村、髙瀬]
概要:公務出張中における市長の不適切な行動により、市民の市政に対する信用を失墜させ、市政に混乱を招く事態となったことに対する市長の政治的、道義的な責任は重大である。
令和7年3月19日の本会議で、村上卓哉田川市長に対する辞職勧告決議を可決し、即刻辞職するよう勧告したにもかかわらず、市長はいまだに辞職の意向を示していない。
さらに、同年3月31日に市職員の代理人弁護士が行った記者会見により、新たに市長によるセクハラ疑惑が浮上、情実人事の疑惑も深まっており、もはや市長の言動を信用することは到底できないため、市長を不適任であると認め、信任しないものとするもの。

《賛成》
・不倫問題を受け、そもそも市長としての資質に問題があることに加えて、セクハラや情実人事の疑惑が深まったことから、もはや村上市長を市長として認めるこ
とはできない。(田守議員・髙瀬議員)
・重大な人権侵害を行った合理的疑いがある以上、市長の座にとどまり続けることによる本市の損失は計り知れない。本市の社会的な信頼を回復するために解体的出直しをするべきである。(今村議員)
・市長は自分の不都合なことは語ろうとしない。市長を信用し、信頼関係を構築することは非常に困難である。(佐々木議員)
・市長の不適切な行動の報道以来、市職員は市民からの問い合わせや苦情への対応等に追われ、行政が前進せず、市民にも多大な迷惑をかけている。市長は即刻辞職すべき。(山野議員)
・不倫、公金の不正使用、市政の混乱、人権侵害の疑惑などから、村上市長は市長には値しない。(永松議員)

《反対》
3月定例会で、今回と同様の市長不信任決議案が提出され否決されており、その後特段の事情の変化があったとは判断できない。
4月10日開催の全員協議会で、市長は、3月31日に市職員の代理人弁護士が行った記者会見に係る報道内容について、事実であると認めてなく、公的機関の調査に協力するとの意思を示している。
代理人弁護士からは、二次被害のおそれがあるため、この問題は議会で扱うのではなく、第三者委員会での調査を求める要望書が出ている。
これから第三者委員会で調査が行われようとしている段階であり、真相は明らかになっていないため、市長の不信任決議の可否を判断できない。不信任決議は、第三者委員会での調査報告を待ってから判断すべきで、時期尚早である。(小林議員)

◇村上市長の報道に対するこれまでの議会の動き

※二次元コードは本紙17ページをご覧ください

[ことばの説明]「市長の不信任」
不信任とは、市長に対して、その地位にあることが不適任であることを理由として信任しないことです。
不信任決議は、議員数の3分の2以上が出席し、出席議員の4分の3以上(今回の場合は14人以上)の賛成があれば可決されます。
不信任決議が可決された場合、市長は10日以内に議会を解散することができますが、議会を解散しない場合は市長が失職します(地方自治法第178条)。本件は、無記名投票の結果、賛成が9票であったため否決となりました。