- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県田川市
- 広報紙名 : 広報たがわ 令和7年9月1日号
第2次田川市男女共同参画プラン後期計画 年次報告
・市ホームページで公開中
男女共同参画センターゆめっせでも閲覧できます。
■第2次田川市男女共同参画プラン後期計画の推進状況をお知らせします
市では、男女共同参画社会の実現に向けて、令和4年3月に「第2次田川市男女共同参画プラン後期計画」を策定し、令和4年度から令和8年度までこの計画に基づく54の具体的施策を推進しています。計画を推進するため、各施策の成果指標(※1)と活動指標(※2)に数値目標を設定した進捗管理シートを作成して結果を評価し、見直しや改善に取り組んでいます。庁内組織の「男女共同参画推進部会」や「男女共同参画推進委員会」(以下「推進委員会」という)のほか、外部組織である「男女共同参画審議会(会長:福岡県立大学いのうえ井上なみこ奈美子准教授)」(以下「審議会」という)が評価を担っています。
(※1)実際に行う活動や提供するサービスの結果、どのような効果をどれだけあげることができるのかを表す指標
(※2)成果を上げるために、どのような活動を行うのか、どのようなサービスを市民に提供するのかなど、行政が行う活動量を表す指標
◆プランの4つの基本目標
1 働く場において男女がともに参画し、活躍する(14事業)
▽基本取組
・働く場における男女共同参画の推進
・女性の能力をいかせる就労環境の整備
2 地域社会において、男女が支え合う(7事業)
▽基本取組
・地域における男女共同参画の推進
・社会環境づくりへの女性の参画推進
3 男女がともに健やかに安心して暮らす(20事業)
▽基本取組
・あらゆる暴力の根絶および被害者支援
・生活上の困難や人権課題を抱える人々への支援の充実
・生涯を通じた心身の健康支援
4 一人ひとりを尊重し、男女共同参画意識が浸透する(13事業)
▽基本取組
・男女共同参画社会の実現に向けた意識改革
・男女共同参画教育の推進
◇進捗状況の判定基準
※「実績値」…実際に実施した回数や人数などの数値
※「基準値」…直近の現状
◇基本目標1から4までの判定の合計の表
プラン全体(基本目標1~4)
基本目標1から4までの判定の合計は、活動指標のA判定の割合が高くなっています。
◇成果指標の判定結果の合計を比較(令和5年度・令和6年度)
令和5年度にA判定であった施策のうち8施策が「-」判定となるなど、令和6年度はA判定の減少と「-」判定の増加が目立ちました。これは、令和6年度が市民意識調査の実施年度ではなかったため、多くの事業が「市民意識調査の未実施に伴う評価不可」の判定となったことが主な要因です。
◇活動指標と成果指標の評価結果
このグラフは、活動指標と成果指標の評価結果を基本目標ごとに比較したものです。活動指標では、すべての基本目標において、A判定の割合が高くなっています。一方、成果指標では、基本目標1ではA判定の割合が一番高くなっていますが、基本目標2ではA判定がありませんでした。A判定の減少は、研修の女性参加の割合が少なかったことと、審議会委員の女性登用率が目標を達成できなかったことが主な要因です。
今回の年次評価の中で、指標の見直しなどを行う施策は3施策で、各事業に関する担当課の考え(成果・課題・今後の方向性)に対して、推進委員会と審議会から意見が出されました。
◇事業の一部を紹介
[事業No.3:労働相談]担当課:産業振興課
・基本目標…働く場において男女がともに参画し、活躍する
・基本取組…働く場における男女共同参画の推進
・施策の方向…男女の対等な雇用機会と待遇の確保および支援
▽事業内容
職場のトラブルを円満に解決するため、筑豊労働者支援事務所と連携し「労働相談」を行います。
▽成果および今後の方向性
ホームページなどへの掲載や関係部署へのチラシの配布などにより、昨年度より相談件数が1件増加し、2件の相談がありました。今後も継続して、筑豊労働者支援事務所と連携しながら、チラシや広報などを活用し周知を図ります。なお、目標値が実情とかけ離れているため、令和7年度以降の目標値を見直し、4件に変更したいと考えています。
▽推進委員会の意見
・相談がないということはトラブルがないともとれる。
・件数が多ければよいというものでもない。かえってよくない現象ともとれる。
▽審議会の意見
・活動指標を変えないで成果が変わることを期待するのは難しいと思う。
・LINEやアプリ、電話であれば件数が伸びるかもしれない。時代の流れとともにやり方や評価も変えていかないといけないと思う。
・広報活動の新たな試みを年に1回実施してはどうか。
▽担当課の対応
「広報たがわ」のみの広報活動では行き届かない点があることから、公式LINEなどのさまざまな広報媒体を活用するとともに、筑豊労働者支援事務所と協議し、相談に参加しやすい環境づくりに努めます。
◇全体を通しての意見
▽推進委員会の意見
・第3次プラン策定時には、もう少し踏み込んだ目標設定を考えたほうがよいのではないか。担当課の計画や総合計画との整合性も考えるべき。
▽審議会の意見
・成果が出るには時間がかかる。その成果を出すためにやり方を工夫したといったプロセス評価の視点を成果として取り入れてもよいと思う。
約3年間のコロナ禍を経て、さまざまな事業が持続可能な方法で事業を継続し、それが定着してきました。「男は仕事、女は家庭」という考え方は時代とともに変わりつつありますが、まだ家庭や地域・職場などで男女の不平等を感じている人も多くいます。すべての市民がお互いの人権を認め、家族や地域で支え合い、個性や能力を発揮し、自分らしく生きられる社会の実現に向けて、引き続きさまざまな施策を推進していきます。
◆男女共同参画社会づくりに向けた市民意識調査を実施しています
市における男女共同参画意識の現状を把握し、第3次田川市男女共同参画プラン策定のための基礎資料として活用するための調査を行っています。みなさんの「声」を聞かせてください。
対象:満18歳以上80歳未満の市民から抽出した2,000人
※調査対象者に調査票を郵送しています。回答にご協力ください。
問合せ:男女共同参画推進室
【電話】85-7134