- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県太宰府市
- 広報紙名 : 広報だざいふ 令和7年2月1日号
太宰府市環境課
児嶋(こじま)秀晃(ひであき)さん
◆就職で県外へ
県内の大学を卒業後、建築関係のシステムを開発する会社へ就職しました。東京での研修を経て、大阪に配属されて、地元を離れた生活を2年間送りました。
当時は、どうしても一度、地元を出てみたいという思いがありました。仕事では、自分がこなす仕事量で評価されて、自立して一人でいることの幸せも感じました。
◆家族のすすめでUターン
きっかけは、家族のすすめと実家に対する責任の意識です。就職で地元を離れることにはしましたが、いつか地元に戻ることは頭の中にありました。
当時、ちょうど市役所職員の募集があり、採用試験を受けることにしました。採用されてからは、上下水道施設課や東日本大震災復興支援の多
賀城市派遣、観光推進課を通じて、地域のために働くやりがいを感じています。現在は、市の環境課に所属しながら、福岡都市圏南部事業組合に出向中です。
◆地域の一員として
公私ともに、わたし自身の意識が変わったのは、地域での活動です。市役所入庁とともに、地元の消防団に入団して操法大会へ出場しました。
分団の仲間のみんなと力を合わせて一つになることで、地域の一員として認められた感覚がありました。
さらに、つくし青年会議所に入会して、多様な価値観を持つ地域の仲間と出会いました。地域のためにできることを日夜話し合い、活動を展開しました。市職員と異なる視点でも、まちづくりを考える貴重な機会をいただきました。
生まれ育った地元で、戻って来てからも沢山の人との出会いに恵まれて、かけがえのない仲間ができたことは、わたしにとって大事な財産です。
◆この場所で世代がつづくこと
現在、3人の子どもがいます。わたしの子ども・孫と、この場所で世代がつづいていけば良いなと思います。父として、太宰府市で暮らす一人
として、「ここで働きたい」と思ってもらえるように背中を見せていきたいです。
今はリモートワークもあって、場所にしばられない働き方もあります。20歳の皆さんにも、ぜひ、地元に戻って働く選択肢を持っていてほしい
です。