くらし 消防団再編 市民の安全・安心を守るため 今、自分たちができること
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県古賀市
- 広報紙名 : 広報こが 2025年2月号
◆消防団の現状と課題
昭和30年に古賀町消防団が発足してから約70年。消防団は、地域防災力の中核として欠くことのできない存在です。その一方で、入団者の減少で消防団の慢性的人員不足が長年の課題であることや、市外勤務・市外在住の団員の割合が増え、平日日中の災害に出動できる団員数が減少していることも事実です。
平成28年度356人だった団員数は年々減少し令和6年度では248人。入団者数に至っては平成28年度34人だったものが令和6年度はわずか4人。複数の分団で分団長の不在が続いているのが現状です。この減少が続けば地域防災力の低下は免れ得ない状況です。
▽再編のポイント
・現在の分団を部とし、複数の部で構成される分団に再編
➡有事に出動する必要団員数は3人以上。分団規模を拡大することで、これまで3人に満たないため出動不可となっていた分団でも、流動的に他部の団員と組むことができ出動可能となります。
・退団したOBに〝機能別団員〟として入団してもらい、定数に満たない団員数を早急にカバーする
➡火災や有事の対応など日中出動可能な団員数を、〝機能別団員〟で確保することができます。
◆課題解決に向けて再編
持続可能な体制の確保と地域防災力の向上を図るためには、〝消防団の再編〟と〝機能別団員※制度〟の導入が不可欠でした。そこで令和5年度、現役団員や消防団OB、粕屋北部消防本部職員などを交えた消防団懇話会の中で検討を重ねてきました。
◆再編で変わるところ
・名称の変更
「方面隊」⇒「分団」、「分団」⇒「部」
・“機能別団員”の追加
・分団の管轄する行政区が広がる
◆再編しても変わらないところ
・コミュニティ消防センター数
・現各分団の車両数
・消防団全体の定数
変わらないから安心
▽再編で「女性部」から「広報・予防分団」へ
「女性部」は「広報・予防分団」と名前を変え、性別を問わず活躍できる分団に変わります。
消防団の活動を広く知ってもらうためインスタグラム・Xなどでの発信、校区の防災訓練で災害対応カードゲーム「クロスロード」を紹介するなど啓発活動を行う組織です。
SNSが得意な人や熱意をもって啓発活動に取り組んでくれる人、いっしょに消防団活動を盛り上げませんか?
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◆機能別団員って?※
活動内容:原則、所属分団の管轄内における災害時の活動をする人です。
入団条件:市内に居住または勤務し、消防団員5年以上の経験を有する退団者の中から部が推薦する人。
機能別団員の待遇:公務災害の対象で出動報酬額も団員と同じ。
▽こんな声もあがっていました…
退団はしたものの、目の前で消防団が火災対応などをしていると、サポートに入りたいと日頃から思っていました。(消防団OB)
◆大募集「消防団員」・「広報・予防分団」(性別問わず)熱烈募集!
消防団は私たちの安全・安心を守るため、「いざ!」という時に出動してくれるヒーローです。いつでも駆けつけることのできる人数を維持するため、今回大きな再編を決めました。しかし、このまま入団者が減り続ければ、守れるはずのものも守れなくなる可能性があります。「自分たちのまちは自分たちの手で守る」そんな気持ちのある人はぜひ総務課へご連絡ください。
問合せ:総務課
【電話】942-1112