- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県朝倉市
- 広報紙名 : 広報あさくら 第409号(令和7年3月号)
地域で話題になっている人や団体、企業などを紹介するシリーズ。
第40弾は、朝倉グリーンツーリズム協議会の皆さんを取材しました。
■Interview
朝倉グリーンツーリズム協議会 会長 矢野公子(ひろこ)さん
理事長 原野明彦(あきひこ)さん
事務局長 山口素子(もとこ)さん
山口真(まな)さん
平成22年に設立。修学旅行生の農村民泊受入れなどを行う。グリーンツーリズムとは、農山村地域で自然・文化・人々との交流を楽しむ滞在型の余暇活動のこと。
■グリーンツーリズムで豊かな心を
◇豊かな自然で心も豊かに
朝倉グリーンツーリズム(以下、GT)協議会は、農村民泊や日帰り体験を行いながら、朝倉地域の魅力発信などを行い、GTの普及に取り組んでいます。協議会は平成22年に設立。当時、GTの先進地であった鹿児島県南さつま市へ研修に行き、豊かな自然の中で、地域住民も参加者も生き生きとしている姿を見て「朝倉でも実現できる」と手応えを感じ、設立に至りました。
平成23年から福岡都市圏などの小学生や外国人の農村民泊の受入れを開始。平成28年には熊本地震でキャンセルになった修学旅行生148人を急遽受入れたこともあります。当協議会の「会員さん」は現在68人。農村民泊の受入れだけでなく地域の案内など自分にできることを行っています。
◇たくさんの思いを力に
平成29年には7校1141人の修学旅行生の受入れができるまでになりましたが、同年7月の九州北部豪雨災害で受入れの中断を余儀なくされました。その際、民泊体験をしたたくさんの子どもたちが、義援金や寄せ書きを送ってくれるなど、自分たちにできることで朝倉市を応援してくれました。復旧・復興が進む中、多くの人の応援を力に、受入れを再開した矢先、コロナ禍で修学旅行が全て中止に。協議会の存続も危うい状況になりました。
GTの良さは、農村民泊で自然に触れ、人との交流ができること。先生が子どもたちに修学旅行の一番の思い出を聞くと「民泊」と答えるそうです。先生たちも「民泊をしている子どもたちの顔が普段と違う」と。GTは受入れ側も、来てくれた人も豊かな気持ちになることを再認識しました。そのようなことを振り返り、当協議会を守っていかなければならないと思い、今日まで続けてきました。
◇普通の暮らしが特別に
現在は福岡県と協力し久留米市やうきは市、大刀洗町など、より広域で修学旅行生を受入れる体制を整え、今年度は岡山県やハワイの子どもたちを受入れました。言葉や文化の違う人の受入れは一見不安なようですが、気持ちは通じ合い、別れの時はお互いに感動で抱き合うほどです。
受入家庭では特別なことをする必要はありません。「普通」だと思っている私たちの生活は、都会に暮らす人や日本に興味を持つ外国人には「特別」で、すばらしいものです。皆さん、ぜひ一緒にGTを楽しんで、感動を味わいませんか。
■朝倉グリーンツーリズム協議会
◇体験型修学旅行生の受入家庭募集
協議会では、福岡県と朝倉地域3市町村(朝倉市・筑前町・東峰村)で連携し、朝倉地域で農業、歴史・文化、自然、料理作りなど体験型修学旅行の誘致を行っており、その受入家庭を募集しています。
これまでに受入れた皆さんからは「子どもたちと過ごした時間はとても楽しかった」「また受入れたい」「孫が帰ってきたみたいだった」と、子どもたちだけでなく、受入家庭の皆さんにも素敵な思い出づくりとなっています。農業体験だけの受入れ先も募集しています。一緒に修学旅行生の受入れをしてみませんか。
興味がある人、詳細を知りたい人は、ぜひお問い合わせください。
問合せ:【電話】090-6420-9993(原野)【電話】090-2513-7774(矢野)【E-mail】[email protected]
※HPの詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。