健康 (特集)今からはじめるフレイル予防(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県志免町
- 広報紙名 : 広報しめまち 2025年3月号
人生100年時代を生きる。
~大切なあなたに、元気に長生きしてほしいから~
■人生100年時代
我が国は、健康寿命*が世界一の長寿社会を迎えており、今後のさらなる健康寿命の延伸も期待されています。こうした「人生100年時代」を元気に活躍し続けていくために、まずは健康な心身を維持していく必要があります。そのためには、「フレイル」の予防、対策が重要な鍵となります。
*健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間
◇自分の状態を確認してみましょう
■フレイルってなに?
「フレイル」を知っていますか。フレイルとは、年をとって体や心のはたらき、社会的なつながりが弱くなった状態で、健康な状態と、介護が必要な状態の、中間にあたる状態のことを言います。
「最近、疲れやすい」「体重が減った」「外出がおっくうになった」。そんなことを感じたら、あなたもフレイルかもしれません。そのまま放置すると、介護が必要な状態になる可能性があります。
■3つのフレイル
フレイルは大きく分けると3つの種類に分類されます。
◇身体的フレイル
年齢を重ね、筋力や体力が自然と退化することで、歩行速度の低下や転倒の危険性が高まっている状態です。
◇精神・心理的フレイル
軽度の認知症が進み、意欲が低下している状態です。退職などの環境の変化や、パートナーを失うことなどが原因で引き起こされることがあります。
◇社会的フレイル
加齢に伴って社会とのつながりが希薄化することで、心身の健康が悪化する状態です。経済的困窮を引き起こす場合もあります。
これら3つのフレイルが連鎖していくことで、老い(自立度の低下)は急速に進みます。この連鎖の入口がどこになるかは、人によって異なります。老いとは、決して加齢や身体の問題だけではないのです。
ただ、これらのフレイルには、自分の状態と向き合い、予防に取り組むことでその進行を緩やかにし、健康な状態に戻すことができるという特性があります。まずは自身の状態を把握し、早期に予防していくことが大切です。
■予防は若いうちから
日々の生活を見直すことで、「年はとるものだから」と諦めていた体や心の衰えは、予防することができます。
フレイルの入口は人それぞれだからこそ、それぞれの状況に合った予防への意識や取り組みが大切です。誰もが今後直面する老いを、一人ひとりが「自分ごと」として捉えてみましょう。具体的な予防については次ページをご覧ください。
●年に1回は健診を受けよう
「時間ができたら」と先延ばしせず、年に1回は健康診断を受けて、生活習慣を見直しましょう。
フレイル予防の第一歩は、自分の体を知ることから始まります。
「私たち保健師がお待ちしています」