- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県志免町
- 広報紙名 : 広報しめまち 2025年3月号
今月表紙を飾るのは、栄光病院で理学療法士として活躍する上村優介さん。今回特集しているフレイル予防に関連して、リハビリテーションのプロの視点からお話を伺いました。
「理学療法士とは、日常生活の基本動作のリハビリを行う専門職です。例えば、横になった状態から寝返り、起き上がり、座り、歩くといった一連の動作を練習し、日常生活へ戻る自立支援をしています。患者さんが動けるようになり『ありがとう。また旅行に行けるよ』といった言葉をいただく時は本当に嬉しく思います」
人の役に立つ仕事をしたいとの思いから、理学療法士を目指した上村さん。看護師である母の影響や祖父母と接していたことで、この道を志したと言います。現在は病院でのリハビリに加え、志免町の介護予防教室『うきうきルーム』での指導も行っています。
「うきうきルームは、楽しく健康を維持する憩いの場です。90分のプログラムですが、和気あいあいとした雰囲気の中、ストレッチや脳トレなどを行っています。見学だけでも大歓迎です。参加すると介護予防ポイントももらえるので、気軽に参加してください」
同じ70代、80代でも、普段身体を動かしている人はリハビリが必要となった時の回復が早いそうです。上村さんは特別な運動でなくとも日常的に継続することが大切だと言います。
「朝起きるときに腹筋を使ったり、玄関で立ち上がるときに手すりを持たずに脚でしっかり踏ん張ったり。日常生活の中で少し意識を変えるだけでも違ってきます。買い物先などで誰かと話すことも刺激になり、フレイル予防になりますよ」
人生の最期が誰にでも訪れるように、いつかは誰でも老いと共にフレイルになります。フレイル予防に取り組むと、その期間が短くなり健康寿命が延びることにつながります。また30代、40代の若い世代もフレイルを他人事として捉えず、体力があるうちから運動を習慣にすることが推奨されています。
「運動を続けるコツは、エレベーターではなく階段にする、通勤にウオーキングを取り入れるなど、無理なく継続することです。できる範囲で楽しく続けてください」
フレイル予防は小さな意識の積み重ねから。気軽にできる習慣を作り、将来に備えましょう。
〇うきうきルーム
リハビリの視点で理学療法士と一緒に体操しませんか?
健康で元気に過ごすための運動を一緒に行えます。(申込不要)
日程は20ページ(行事カレンダー)をご覧ください(※本紙をご覧ください)