くらし 新しい集う場所。町民センターがリニューアル!(2)

【Special Interview】
音を重ねて、心をひとつに小学生が奏でるハーモニー

志免南小学校に、福岡県内では珍しい小学生の吹奏学部があるのをご存じですか。今回は、部長として仲間をまとめる6年生・大石哲平さんに話を伺いました。

■音楽との出会いは小1の時〝好き〞が挑戦の原動力に
大石さんが吹奏楽部に入部したのは、なんと小学1年生の時。「保育園の頃から音楽を聴くのが好きで、小学校に吹奏楽部があると聞いて、すぐに『入りたい!』と思いました。最初はパーカッションを担当していたけど、2年生の時に団長から『ユーフォニアムをやってみない?』と声をかけられて。こんな大きい楽器、自分にできるかなと不安もあったけど、やってみたいという気持ちが強くて挑戦しました」と当時を振り返ります。
ユーフォニアムを始めた当初は、息がうまく続かず、なかなか音が出なかったそう。それでも「お母さんがサックスをやっていて、一緒に楽譜を読んだり、音を確認したり、練習するうちにどんどん楽しくなっていきました」とにっこり。家では自分の演奏を録音して聴き返すなど、コツコツと努力を続けてきたといいます。
現在は、小学3年生から6年生まで18名が在籍する吹奏楽部の部長として活躍中。メンバー同士とても仲良く、和気あいあいとした雰囲気のなか、週3〜4回の練習に励んでいます。「パートリーダーと協力して声をかけたり、演奏のアドバイスをしたり、みんながきれいな音楽を奏でられるようにサポートしています。特にやりがいを感じるのは、うまくいかなかった合奏が、ピタッと決まった瞬間。音が美しく重なって響き合うと、思わず嬉しくなります。だから、たまに家で一人で練習していると、『あの人の音がないと寂しいな』って仲間の大切さを感じることもあります」と大石さん。
さらに「親同士も仲が良く、いつも支えてくれることに感謝しています。みんなで応援してくれているので、家族にとっても大事な活動になっていると思います」と笑顔を見せてくれました。

■6年生最後の演奏会は3月開催「春のコンサート」
来年3月に行われる〝春のコンサート〞は、6年生にとって最後の舞台。今年は、リニューアルする町民センターの『サクラみらいホール』での開催に向けて検討が進められているとのこと。新しいホールでの演奏に、「どんな響き方になるのか、今からワクワクしています。みんなの思い出に残るコンサートにしたいです」と胸を膨らませていました。
将来の夢は「楽団に入ってユーフォニアムを演奏したい」と、まっすぐな眼差しで語ってくれた大石さん。音楽を心から楽しみ、仲間とともに奏でる時間を大切にしている姿が印象的でした。