くらし 被爆の記憶巡り

市では原爆の被害を受けた建築物・橋・石垣・鳥居・樹木などの保存に取り組んでいます。これから12回にわたってご紹介。

■淀川ツツジ・五葉松(ごようまつ)
▽家族の形見として大切に育てられてきた被爆樹木
この淀川ツツジと五葉松は、爆心地から1.1kmの油木町(被爆当時は西郷)の池田操(みさお)さん宅に植えられていました。被爆当時、中国の上海に出征していた池田さん。終戦後自宅に戻ると、自宅は倒壊していて、母や妻、生後間もない長男ら家族5人を原爆により奪われたことを知ります。そんな中、庭のツツジや松は生き残っていて、池田さんは家族の形見として大切に育てました。被爆40周年にツツジ、被爆50周年に五葉松が市に寄贈されました。

原爆資料館の中庭にある「ふりそでの少女像(未来を生きる子らの像)」の近くに2本並んでいます。ツツジは4月中旬から5月に花が咲きます。資料館に来た際はこの被爆樹木も見てみてください。

原爆資料館では通路からすぐに被爆樹木があるので、間近で見学することができます。

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問い合わせ:被爆継承課
【電話】844-3913