文化 いよいよ開幕!ながさきピース文化祭2025(2)

■ピース文化祭の見どころ!文化の魅力!
●オペラ
▽県オペラ協会
演目は長崎を舞台にした「蝶々夫人」。プッチーニの代表作として世界的に有名な作品です。今回の公演では、日本のオペラ界をけん引してきた指揮者や演出家、歌手たちが公演に花を添えます。オペラは、音楽や舞台、美術、衣装などのさまざまな文化が融合した総合芸術を楽しめるのが魅力です。
2日目に蝶々夫人を演じる二枝(ふたえだ)さんは長崎市出身で、現在はヨーロッパを拠点に活躍しています。こどもの頃に見たオペラがきっかけで今の道を歩みだしたそうで、「今のこどもたちにとっても、何かのきっかけとなる公演にできれば」と意気込みます。そのため、普段オペラに触れる機会が少ない若いかたにも足を運んでもらおうと、チケット価格も低く抑えたそう。「今回の公演をきっかけに、長崎の文化が世界に誇れるものだと感じてもらえたら」と皆さんから熱い思いをお話しいただきました。見どころ盛りだくさんのオペラ「蝶々夫人」をぜひ会場でお楽しみください。

▽~舞台は長崎~オペラ「蝶々夫人」全幕公演
日時:
(1)11月1日(土)
(2)11月2日(日)
時間:
(開場)(1)午後5時、(2)午後1時
(開演)(1)午後6時、(2)午後2時
場所:ベネックス長崎ブリックホール
費用:(自由席)高校生以下・車いす席2,000円、一般4,000円/(指定席)6,000円〜

問い合わせ:県オペラ協会
(【電話】090-9563-5461)

●川柳
▽長崎番傘川柳会
日常の気付きや出来事を五・七・五のリズムにのせる川柳。ながさきピース文化祭では、眼鏡橋をイメージした「メガネ」など、長崎らしいお題を設定して、全国から句を募っています。事前応募(締め切り済)では、約8千以上の句が寄せられたそう。
「他の人の川柳をよむと、自分とは全く違う視点で面白い」と語る長崎番傘川柳会の2人。方言や文化の違いなどにより、表現の仕方が地域によって異なるため、全国のかたと川柳を通じた交流をするのが楽しみなんだそう。
川柳は、たった17音から生まれる自由な発想の広がりが大きな魅力。他にも、頭を使うので脳の老化防止にもつながっているかもと笑顔で話していました。川柳はいつでもどこでも気軽に楽しめるため、普段からメモとペンを持ち歩いて、日常の発見や気付きを書き記しているんだとか。
あなたが紡ぐ17音が、誰かの心に響く一句になるかもしれません。初心者のかたも、これを機にぜひご参加ください。

▽川柳の祭典
日時:11月2日(日)
時間:
(当日投句)午前9時30分~11時30分
(祭典)午後0時45分~4時
場所:ベネックス長崎ブリックホール
課題:(当日投句)「ミックス」「音楽」「黄色い」
費用:
(入場)無料
(投句料)1000円

問い合わせ:長崎番傘川柳会 三瀬氏
(【電話】090-2088-8989)

●茶道
▽茶道裏千家淡交会
ながさきピース文化祭では、例年開催している「平和祈念茶会」を、被爆80年の節目に合わせた特別版として開催します。当日は出島をイメージした棚や、平和を題材にした掛け軸など、長崎らしさを随所に感じられる道具を使用してお客様をおもてなしします。会場となる県庁からは、長崎港が一望でき、特別な景色の中でお茶を味わえるぜいたくな時間を楽しむことができます。
一服のお茶に込められた、たくさんのおもてなしこそが茶道の魅力。そう語るのは、茶道裏千家淡交会長崎支部の太田幹事長。季節に応じた器や花など、細やかなところまでこだわって、お客様をもてなしているそう。季節の移ろいを感じながら一年を通して心豊かな時間を過ごすことができます。
普段は、親子茶道教室も開催しながら、茶道文化の普及に取り組んでいます。作法のほかにも、日常の所作に役立つ立ち居振る舞いも学ぶことができるため、このピース文化祭をきっかけに多くのかたに茶道文化に触れてほしいと話していました。ぜひお気軽に参加してみてください。

▽茶道の祭典((1)裏千家(2)表千家)
日時:
(1)9月21日(日)
(2)10月12日(日)・13日(祝)
時間:
(1)午前10時~午後2時
(2)午前10時~午後3時
場所:県庁
費用:無料

問い合わせ:
(1)茶道裏千家淡交会 長崎支部(【電話】822-7485)
(2)表千家同門会 長崎県支部(【電話】827-7755)

●音楽
▽小浜中学校・活水中学高等学校
ながさきピース文化祭では、3年に一度の「長崎国際音楽フェスティバル」を開催します。全国で活躍する県内外の吹奏楽や合唱の強豪校が一堂に会して音楽を楽しむこのイベント。ゲストにはプロヴァイオリニストの石川綾子氏が出演するなど、出演者も豪華な顔ぶれです。出演する活水中学高等学校や雲仙市立小浜中学校の皆さんは、「訪れた人に笑顔を届けるハーモニーを奏でたい」と話していました。
音楽の魅力は、なんといっても国や世代を超えて心を通わせることができること。「音があふれる人がつながる世界をむすぶ」という音楽フェスティバルのテーマにもあるように、音楽が世界をむすぶ架け橋になり、それが積み重なって世界の平和につながればと運営に携わる原田さんは熱く語ります。今回の音楽フェスティバルをきっかけに、今後もジャンルを問わず、音楽に関わる人々がつながり合える場をつくっていきたいと意気込んでいました。そして何より、たくさんの人に音楽の楽しさを味わってもらいたいという願いがこめられた音楽祭です。ここでしか見られない音の祭典にご注目ください。

▽長崎国際音楽フェスティバル2025
日時:9月20日(土)・21日(日)
時間:
(開場)正午
(開演)午後1時
場所:ベネックス長崎ブリックホール
費用:(前売り)4歳~小学生1,000円、中学生・高校生2,000円、一般3,000~4,000円
※当日500円増

問い合わせ:(チケットに関すること)FM長崎
(【電話】828-2020)