子育て 【特集】新しい学びのかたち(2)

「おじゃましました!」
■小中学校でタブレット端末を活用した授業の様子を紹介します
《東小学校(峰町)》
6年生の国語の授業では、名言について紹介する授業を行っていました。以前の学習だと、伝記に書かれた歴史上の人物の名言を紹介するといった程度でしたが、ICTを活用することで、スポーツ選手や物語の中の登場人物などの名言や、古いものから新しいものまで幅広い内容を調べることが可能になりました。中には、お母さんの名言を紹介する子どももいました。これも、いろいろな人の言葉を調べることで「名言=歴史上の人物が話した言葉」という先入観にとらわれない自由な発想を持つことができるからかもしれません。
・それぞれの机には、教科書とノート、そしてタブレットが並ぶ

◇学習内容の共有やフォローが簡単にできる
選んだ名言は、隣の人に紹介しながら、自分が一番だと思うものを選びます。選ぶことも紹介することも、タブレット上で行うため、スムーズに進めることができます。また、画面上にまとめた情報は、先生と共有することもでき、先生は必要があれば全員に共有することも、大きな画面で見せることもできます。先生は、子どもたち一人一人の進み具合や理解度がすぐにわかるので、その時々にすぐに必要なアドバイスを行うことができます。さらに、データは保存できるので、黒板のようにすぐに消す必要がないため、振り返りや学習評価の際に見直すことができるメリットもあります。
・タブレットを用いて隣の人に発表

◇発表や、その評価もスムーズ
全体の発表も、タブレット画面をスクリーンに映し出すことでスムーズに行うことができ、短い時間でより多くの児童が発表していました。また、姿勢や聞きやすさといった発表の様子についてのアンケートを取り、それを瞬時に集計して共有することもできるため、学習のテンポがとても良く感じました。
・自分の書いた文字を見せながら全体に発表でき、聞く方も評価や意見がリアルタイムでまとめられる

◇学習の進度がわかりやすい
タブレットには、各教科の問題集も入っており、6年生以外のクラスでも、家庭学習や授業中に活用していました。機器同士がインターネットでつながっていることから、ただ問題を解くだけでなく、進み具合や理解度がリアルタイムに先生と共有できることで、きめ細かな指導につながっています。
・問題の正解率だけでなく、回答にかかった時間などこれまでわからなかった情報も知ることができる