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■映像に平和への願いをのせ、世界とつながろう
大阪・関西万博ブルーオーシャン・ドーム「対馬ウィーク」で上映された3本の基調映像のうち『海はつながっている』が「国際平和映像祭2025」のファイナリスト作品に選ばれました。
この映像祭は、平和を願う世界中の若者が、映像によってお互いを知り、国を超えたつながりをもってほしいという願いから、毎年9月21日の「ピースデー」(国際平和の日)に合わせて開催される、平和をテーマにした映像祭です。15回目の開催となる今年、過去最多の66か国から267もの作品が集まり、11作品がファイナリストに選ばれました。『海はつながっている』はそのうちの1つで、大変な快挙です。
この作品は、立教大学の映像制作学生団体「Bilder.」が制作し、映像祭に出品。対馬に漂着する膨大な海洋プラスチックごみは看過できない環境問題であり、人類全体が深く関与し、その解決に向けて取り組むべき課題であることを強く訴えています。2022年、同団体の学生たちは対馬の海洋プラスチック問題に衝撃を受けて以来、都市部に住む消費者に映像で伝え、行動の「きっかけ」を創り出す活動を続けてきました。
世界は今、プラスチック汚染を無くそうと国際条約づくりを進めています。対馬にとって、海洋プラスチック問題の根本的解決のための重要な条約となりますが、各国の深い溝は埋まらず、合意は2度も先送りとなりました。映画祭のファイナリストはフランス、イラン、ロシア、日本、中国、フィリピン、メキシコ、ブラジルの8か国。条約づくりを巡り対立している国も含まれます。プラスチックの汚染を終わらせるという世界共通の目標のもと、対馬の映像を通じて若者たちが団結し、対立を乗り越えて国際融和と汚染根絶へ導くことを願っています。

◎『海はつながっている』の万博上映の様子。対馬ウィーク期間中、多くの来館者が鑑賞しました。この映像は対馬ウィークのYouTubeチャンネルでご覧になれます

問い合わせ:SDGs戦略課
【電話】0920-53-6111