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■かくれキリシタンの信仰用具が国指定文化財に!
国の文化審議会は、1月24日に「長崎のかくれキリシタン信仰用具」を国の重要有形民俗文化財に指定するよう文部科学大臣に答申しました。今後、官報告示を経て正式に指定されます。
「長崎のかくれキリシタン信仰用具」の総数は2,218点で、そのうち約270点が堂崎教会所蔵です。現在は五島観光歴史資料館に寄託されており、一部の資料(本紙写真下のマリア観音など)が、奈留島世界遺産ガイダンスセンターで展示中です。
官報告示の時期は未定ですが、長崎県内では重要有形民俗文化財の指定は初めての事例となります。

▽重要有形民俗文化財とは
「衣食住、生業、信仰、年中行事等に関する風俗慣習、民俗芸能、民俗技術およびこれらに用いられる衣服、器具、家屋その他の物件で我が国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの」のうち特に重要な有形のもので国(文部科学大臣)が指定した文化財を言います。

▽長崎のかくれキリシタン信仰用具とは
長崎県内各地のかくれキリシタンの集落で使用されていた信仰用具を網羅的に分類・整理した資料群です。
長崎では、江戸幕府によるキリスト教の禁教以後も、平戸や外海、五島列島などの地域で信仰が密かに継承されてきました。その信仰は、宣教師不在の長い時代を通して、仏教や神道などと習合、共存しながら独自の信仰形態となり、今日に伝えられてきました。
「長崎のかくれキリシタン信仰用具」は、メダルやロザリオ、聖像(マリア観音など)、聖画などの信仰対象をはじめ、祭祀や儀礼に使われた祓い具や占い具、オラショと呼ばれる祈祷文、信仰上の暦を記した日繰り帳、護符類、衣装類などから構成されています。

▽重要有形民俗文化財指定の趣旨
キリスト教の伝来以後、宣教師による活動が盛んに行われ、キリシタン信仰が広く浸透していた歴史を持つ長崎県における信仰用具の集積であり、体系的に分類・整理され、かくれキリシタン信仰の実態をよく示しています。
このことから、「長崎のかくれキリシタン信仰用具」は、我が国におけるキリシタン信仰の変遷や九州地方における民間信仰の地域的様相を考える上で重要な価値を持ちます。

■脱炭素先行地域選定証が授与されました!
1月15日に、環境省が主催する「第5回脱炭素先行地域選定証授与式」が開催され、浅尾慶一郎環境大臣から出口市長に選定証が授与されました。
脱炭素先行地域とは、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、民生部門(家庭部門及び業務その他部門)の電力消費に伴うCO2排出の実質ゼロを実現し、運輸部門や熱利用等も含めてそのほかの温室効果ガスの排出削減についても、我が国全体の2030年度目標と整合する削減を地域特性に応じて実現する地域です。
授与式の壇上で出口市長は、系統混雑エリアへ再エネ導入をさらに進めるため、「地域アグリゲータ」モデルに全力で取り組んでいくことを力強く表明しました。
地域アグリゲータとはどういったものなのか、本紙25ページのコラムにて紹介しています。詳しくはそちらをご一読ください。

問合せ:未来創造課ゼロカーボンシティ推進班
【電話】88-9503

■五島市議会議員一般選挙 当選者に当選証書を付与
2月9日に執行された「五島市議会議員一般選挙」の当選者18人に当選証書が付与されました。
選挙管理委員会の手島仁助委員長が「ご当選、誠におめでとうございます。五島市民の生活の安定と向上、五島市のさらなる発展・前進に向け、ご尽力いただきますようお願い申し上げます。」とあいさつを行い、当選者一人ひとりに当選証書を付与しました。
今回の選挙による市議会議員の任期は、令和7年2月27日から令和11年2月26日までの4年間です。

▽選挙結果
当日有権者:29,176人
投票者数:18,201人
投票率:62.38%
有効投票数:18,040票
無効投票数:161票

▽当選者(得票順)
※詳細は本紙をご覧ください。

問合せ:選挙管理委員会事務局(総務課内)
【電話】72-6110