くらし みんなで支え合う地域包括ケアシステム

「地域包括ケアシステム」の取り組みを進めるためには、より多くの人が知り、関わりを持っていただくことが重要となります。
今月は、「地域包括ケアシステム」が必要とされる背景~その2~についてお伝えします。

■ひとり暮らし高齢者数も増加
令和2年と令和7年3月末時点の比較をすると、雲仙市内のひとり暮らし高齢者は444人増えて、3,820人※となっています。また、高齢者のみの世帯も増えており、6,248世帯(令和7年3月末時点)※となっています。高齢者のみの世帯が増加すると、買い物、ゴミ出し、通院介助などの日常生活支援のニーズが増大するため、地域の支え合いの取り組みを促進することが求められています。
※雲仙市人口動態統計より

■介護人材の不足
高齢者人口の増加とあわせて、介護サービスの利用者も増加しています。今後、介護需要が増えれば、それを支える人も今以上に必要となりますが、介護サービスを提供する専門職(ケアマネジャーや看護師、ヘルパーなど)の不足が予想されています。厚生労働省の調べによると、介護に携わる職員の数は、2040年度には、約57万人不足すると推計されています。

○介護職員の必要数は増え続ける

(注)厚労省の推計。22年度は介護職員数の実績、26年度と40年度は見通し

■自分のこと、家族のこと、そう遠くない将来の日本のこと
現在、団塊ジュニア世代が65歳以上になる2040年を目指した取り組みが進められています。しかし、地域での体制の整備は、一朝一夕にできるものではありません。誰もが歳を重ねていく以上、「自分のこと」「家族のこと」として受け止め、今のうちから準備を進めていく必要があるのです。

来月は、地域包括ケアシステムの構成要素についてお伝えします。

問合せ:福祉支援課
【電話】0957-47-7784