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■残された家族が困らないために
故人がスマホやパソコンに保有していた資産のデータやオンラインアカウント、写真などのデータなどを含めて『デジタル遺品』と呼ばれています(定義はありません)。残された家族が困らないために『デジタル終活』について考えてみましょう。

▼事例1
死亡した夫のクレジットカードの明細にインターネット関連の請求が上がっていた。カード会社に問い合わせ請求元の連絡先を教えてもらい解約を伝えると「すぐに解約するにはIDとパスワードが必要」と言われた。
(70代 女性)

▼事例2
亡くなった父がネット銀行の口座を開設していた。スマホにロックがかかっているため開けず解約することができない。(40代 男性)

○解説
ID、パスワードが分からない場合は郵送での手続きになり解約まで時間がかかります。また、ネット上の資産は本人以外が実態を把握することが難しく、相続手続きに時間がかかります。
故人がどこと契約していたかは通帳で確認できる場合もあります。

■デジタル遺品の処理で困らないための対策
万が一に備え、遺族が故人のスマホやパソコンのロック解除ができるようにしておく必要があります。デジタル端末ごとにロックの解除方法、ID、パスワード、どのような契約をしているのかを紙媒体でリストの作成をしておきましょう。
信頼のおける人にリストがあることを伝えておくことやエンディングノートに残しましょう。
また、残しておきたくないデータは自身で消去するなど事前に対策しておくのも有効です。

問合せ:市消費生活センター(安全安心課内)
【電話】096-248-5442
相談受付時間…平日 午前10時〜午後4時