くらし 防災特集 守りたい命のために(2)

■今いる場所は安全?
避難とは[難]を[避]けること。安全な場所にいる人は避難する必要はありません。まずは、今いる場所が危険な場所であるかどうか、防災マップなどで確認しましょう。
また、避難先は市町村が開設する避難所だけではありません。安全な場所にある親戚や知人宅、ホテルなどに避難することも考えましょう。
※ホテルや旅館は通常どおり宿泊料が必要です

■大変なときこそ助け合い
避難所は共同生活の場です。ルールとマナーを守ることはもちろん、避難者同士の助け合い・協力が不可欠で、要配慮者への心配りも必要です。また、避難所はサービスを提供する場ではありません。日常生活と同じように「自分のこと・自分でできることは自分でやる。できないことは周りに助けを求める」ことが原則です。

▽避難所に持っていくものの一例
(1)飲食料品(離乳食やミルクを含む)
(2)衣類・タオル
(3)毛布やタオルケット
(4)服薬中の薬
(5)生理用品
(6)携帯電話の充電器
※(1)は最低1日分は持っていく

■まずは自分の命を自分で守ることから 『自助・共助・公助』で被害を減らす
総務課防災担当 岩本直樹(28・瀬戸口)
災害の被害を減らすためには『自助・共助・公助』が不可欠。この3つの連携が円滑なほど、被害を減らすことができます。『自助』とは自分の命や生活を自分で守る力のこと。『共助』とは周りの人たちとともに助け合う力のこと。『公助』とは国や市町村、消防、警察、自衛隊などの公共機関がもつ力のことを指します。

▽地区の防災の要を育成
各地区には共助の中心となる「自主防災組織」という団体があります。おもに地区の役員などで構成されていて、住民への避難の呼びかけや支援、安否確認などを行い、まちの災害対応を支えています。中には「防災士」の資格を持つ人もいます。防災士とは、防災力を高める活動を行うために必要な知識や技能を修得したと、日本防災士機構(認定特定非営利活動法人)に認められた人のことで、地域の防災リーダーとして活躍が期待されています。
現在、町内23地区のうち7地区に計9人の防災士がいます。本町では各地区に1人以上の防災士を育成することを目標に、令和5年度から自主防災組織に対して資格取得に必要な講座の受講を呼びかけています。ことしの募集は終了しましたが、目標達成のために来年も多くの受講をお願いします。

▽周りの誰かのための自助
災害が発生したとき、自分自身が無事でなければ共助は成り立ちません。また、大規模災害が発生したとき公助の限界はすぐに訪れます。つまり、もっとも重要なのは自助です。「自分の命を自分で守る・自分でできることは自分でする」という力が結果として周りの人たちを助けることにもつながります。
例えば、事前に避難の呼びかけがあったにも関わらず、大丈夫だろうという考えで逃げ遅れた人がいたとします。当然、共助・公助の力で救助することとなりますが、救助に向かった人が巻き込まれる可能性があります。また、どうしようもない理由で避難できずに救助を待っている人への対応が遅れる可能性もあります。このとき「早めの避難(自分の命を自分で守るための行動)」を選択していれば、より多くの人の命が救えたかもしれません。
このように、自分一人が周りに与える影響はとても大きくなります。“自分を守ることは他人を守ることにつながる”という考えをもって、今回の特集を参考に自助の力を高めていきましょう。

■ペットとの避難
本町にはペットと一緒に避難できる避難所があります。ペットの食料などを用意するのは飼い主の責任ですので、食べなれたもの(1週間分以上)やリード、ケージなどの準備をお願いします。いざというときに備えて、基本的なしつけとワクチン接種などの健康管理もお願いします。避難所を利用したいときは事前連絡が必要です
※職員は配置しません(自主避難所となります)
連絡先:役場総務課
【電話】0966-43-4111