- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県九重町
- 広報紙名 : 広報ここのえ 令和7年4月号
『とびらをあけて』
九重町長 日野 康志
三寒四温。寒さと温かさを繰り返しながら、春を迎える言葉として使われますが、桜が今年もきれいな花を咲かせました。桜は、日本人の心を映し出す様な花だと言われますが、穏やかな景色が広がり、私自身も心新たにして今年度も頑張ろうという気持ちにさせて頂きました。
2月1日には町政施行70周年を迎え、この町と共に歩んできたすべての人に感謝し、未来に向け持続可能な町を創る日にする、そんな思いで記念式典を開催しました。また昨年度、重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました岐部笙芳様の名誉町民称号の授与式と祝賀会も同日に開催することも出来ました。令和7年(2025年)の幕開けに相応しい象徴的な出来事として、私たちの記憶に留めることでしょう。
令和7年度が予算の成立と共に新たなスタートを切りました。主な事業を紹介しますと、ハード的なものは、旧野上中の解体事業(6年繰越)、農民研修センターの解体事業、隣保館のトイレ改修事業、全小中学校への防犯カメラの導入事業、デジタル化事業などを始め多くの事業に取り組みます。ソフト事業では、観光地域づくり法人(DMO)の本格始動、農林畜産業の振興、大吊橋のリブランディング計画の策定、プレ全国草原サミットの開催、災害時の個別避難計画やハザードマップの配布、お出かけ保健室(地区ごとの健康相談会)の実施、台湾、モンゴル国との交流など多岐にわたり実施して参ります。
九重町役場の職員は、まちの未来を創るという強い使命感を持って、日々取り組んでいます。組織機構も、現場や時代に合った組織に変更しました。直ぐには馴染めないかもしれませんが、分からない時は遠慮なく聞いてください。
住民の皆さんとのコミュニケーションは、人づくりや町づくりにおいて非常に大切であり、重要な役割を果たします。人口は減少して参りますが、この地に住んでいる人が光り輝くことが、関係人口や観光客を呼び込む大きな手段となります。まちづくりは、一人では出来ません。お互いを助け合い、支え合い、認め合うことが明るい未来を創る、その思いをもって今年もチャレンジして参りましょう。