- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県宮崎市
- 広報紙名 : 市広報みやざき No.985 令和7年11月号
今年度から市では「みやざき発!健康プロジェクト」をスローガンに、禁煙、減塩、運動を3本柱とした健康づくりを推進しています。喫煙による健康被害や疾病の予防、受動喫煙防止のための教育やセミナー、禁煙外来受診の補助を実施中。“たばこを吸わない、持たない、吸わせない”を掲げて、市民の喫煙率の減少を目指します。
◆たばこの煙には有害物質が!!
代表的な有害物質と体に与える影響を紹介します。また、たばこの煙は、喫煙により直接吸い込む「主流煙」と火のついた部分から立ち上る「副流煙」があります。
▽主流煙
・ニコチン…血液に入ると血管を収縮させる。喫煙がやめられなくなる原因でもある。
・一酸化炭素…血液中のヘモグロビンと結合し酸素の運搬を妨害。
・タール…肺のなかを汚す。がんの原因ともいわれる。
▽副流煙
副流煙はフィルターを通らない分、何倍もの有害物質が含まれたまま排出されるため、受動喫煙※も注意が必要です!
・ニコチン 2.8倍
・タール 3.4倍
・一酸化炭素 4.7倍
・アンモニア 46倍
(主流煙中の物質を1とした場合)
※受動喫煙
本人は吸わなくても、他人が吸っているたばこの煙を吸わされること。
◆喫煙が関係!?さまざまな病気のリスク
たばこの有害物質は、たばこを吸うと肺に届き、血液を通じて臓器に運ばれ、がんをはじめさまざまな病気のリスクを高めるといわれています。
・脳卒中
・ニコチン依存症
・口腔・咽頭がん
・食道がん
・歯周病
・呼吸機能低下
・慢性閉そく性肺疾患(COPD)
・結核
・肺がん
・虚血性心疾患
その他
・腹部大動脈瘤
・2型糖尿病
・さまざまながん
妊婦さんが喫煙すると、早産や胎児発育遅延への影響があります。また、受動喫煙であっても、乳幼児突然死症候群(SIDS)の要因となります。
◆加熱式たばこも「たばこ」です!
加熱式たばこも法律や条例の規制対象です
・高い依存性のあるニコチンを含む
・紙巻きたばこよりも使用頻度が増えやすい
・受動喫煙の有害性も否定できない
◆禁煙したい人をサポートします
11月末までに事前申請が必要
長年たばこを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。一定の基準を満たすと、禁煙治療に健康保険が適用されます。市では、禁煙外来治療に要した自己負担額の一部補助を行っています。定員に達し次第締め切りますので、早めの申請をお願いします。
◆受動喫煙対策は必須です
健康増進法の改正によって、受動喫煙対策は「マナー」から「ルール」にかわりました。
▽令和元年7月1日から
学校、児童福祉施設、病院、行政機関などが「敷地内禁煙」に!
▽令和2年4月1日から
飲食店やオフィス、事業所、交通機関など、上記以外の施設で「原則屋内禁煙」に!
○受動喫煙対策の4つのポイント
義務違反時には、指導、命令、罰則などが適用されることがあります。
(1)市民が守ること
多くの施設で屋内は原則禁煙
(2)市民が守ること
20歳未満は喫煙エリアに立ち入り禁止 ※従業員も含みます
(3)施設·事業者がすべきこと
屋内での喫煙には必ず喫煙専用室を設置
(4)施設·事業者がすべきこと
喫煙室には標識の掲示義務
[注意]
「改正前から存在し、小規模な店舗に限り」経過措置があります。しかし、市への届出が必要です。
当面の間、店内の全部または一部で喫煙させることができますが、届出をして、標識を掲示する必要があります。
ご自身の健康のため、大切な人のため、この機会に禁煙にチャレンジしてみませんか?また、望まない受動喫煙をなくし、気持ちよく過ごせる環境をつくっていきましょう。
-健康支援課 とじま
●SDGs3 すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人びとの健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
問い合わせ先:健康支援課
【電話】29-5286【FAX】29-5208
