子育て ≪特集3≫こどもまんなか 誰もが一緒に子どもを見守り育む社会に

11月は「秋のこどもまんなか月間」です。市は、子どもや若者の皆さん1人1人が大切にされるのはもちろん、自分らしく幸せに成長でき暮らせるよう、誰もが一緒に見守り支えていく社会を目指しています。

◆どならない、暴力をふるわない子育てを!
体罰・暴言は子どもの脳の発達に深刻な影響を及ぼします。子ども時代につらい体験をした人は、脳にさまざまな変化が生じていることが報告されています。

▽子ども時代のつらい体験により傷つく脳
厳しい体罰により、前頭前野(社会生活に極めて重要な脳部位)が萎縮
言葉の暴力により、聴覚野(声や音を知覚する脳部位)が変形

◆上手なほめ方・しかり方で子どものやる気をアップ!
毎日の子育てでは、「してほしくないことをする」「してほしいことをしない」といった場面で、感情的になってしまうと思います。つい、たたいたり、どなったりしてしまった経験を持つ人もいるでしょう。以下の8つのアイデア「機中八策(R)」※で、子どもと円滑にコミュニケーションしてみませんか?
※「機中八策(R)」とは、発案者である元千葉県児童相談所長が、飛行機の中(機中)でひらめいた8つの対策(八策)という意味で命名されたコミュニケーション方法です。

◆相手に伝わりにくいコミュニケーション≪ブルーカード≫
疑問形(ぎ)
怒鳴る・叩く(ど)
否定形(ひ)
脅す(お)
罰をあたえる(ば)
問う・聞く・考えさせる(と)
なじる・人格否定(なし)
嫌みを言う(い)

意識して行動と言葉を変えてみましょう!
オレンジカードを選ぶことで子どもの自信と自己肯定感が育ちます。

◆自分の想いを伝えられるコミュニケーション≪オレンジカード≫
落ち着く(を)
待つ(ま)
環境づくり(が)
気持ちに理解を示す(き)
かわりにすることを示す(か)
約束する(や)
練習する(れ)
褒める・認める(ほ)

ブルーカードに記された言葉は、頭文字を並べかえると「ひどいおとぎばなし」に、オレンジカードは「ほまれかがやきを」となります。頭文字を使ったごろ合わせを合言葉として覚えましょう。この意識の切り替えを繰り返し実践していくことで、習慣として身につきます。「ほまれかがやきを」のコミュニケーションが、自然と行えるように練習しましょう。

◆いつもどんな言葉(行動)で子どもと接していますか?
例えば、次のような場面で、ブルーカードの言葉や態度で子どもを追いつめていませんか?
オレンジカードの行動や言葉に切り替えて、子どもと接してみましょう。

(例)子どもが宿題をせずテレビを見ているとき

▽ブルーカードの組み合わせで対応すると…
疑問形…何やってんの?
怒鳴る・叩く…いつもいってるでしょ!
否定形…テレビばっかり見るなって!
脅す…今日は許さないからね!
罰をあたえる…いつもテレビばっかり見ているから、今日はもうなしね!
問う・聞く・考えさせる…今、何する時間?宿題はやったの?
なじる・人格否定…何回いっても分からないなんてバカじゃないの!
嫌みを言う…いつもちゃんとすればいいのに!

▽オレンジカードの組み合わせで対応すると…
落ち着く…深呼吸して気持ちを切り替える
待つ…テレビを消してくれる?
環境づくり…穏やかに静かに近づき環境を整える
気持ちに理解を示す…テレビ見たいよね、でもね
かわりにすることを示す…まずは宿題をしてほしいな
約束する…わかった?約束しようね
練習する…じゃあ学校から帰ってきたら、まず何をする?
褒める・認める…約束守ってくれてえらい!ありがとう 宿題が終わったらテレビ見ていいよ

上手に伝えて子どものやる気をアップさせましょう!

◆こちらも必見!あなたやまわりの子どもは大丈夫ですか?
▽ヤングケアラーとは?
本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものことです。その責任や負担の重さによっては、やりたいことができないなど、学業や友人関係などに影響がでてしまうことがあります。

▽悩まずに相談してください!
「もしかしたらヤングケアラーかもしれない…」というお子さんが周囲にいると感じたり、「私はヤングケアラーかもしれない…」「相談できる場所がほしい…」と思ったら、「カモミル」にお気軽にご相談ください。

カモミル(宮崎市ヤングケアラー相談電話)
【電話】40-2231
(受付時間:月曜から金曜 8時30分から午後5時15分まで ※祝日を除く)

●SDGs16 平和と公正をすべての人に
子どもに対する虐待およびあらゆる形態の暴力を撲滅する。

問い合わせ先:子ども家庭支援課
【電話】21-1766【FAX】27-0752