くらし 自然環境を守るために「入れない・捨てない・拡げない」外来生物

近年、自然環境や在来種の動植物の生態系に及ぼす悪影響が問題になっている外来生物。今回は、市内で確認されている外来生物や自然環境を守るために私たちにできることなどについて紹介します。

■外来生物とは
もともと日本にいなかった動植物で、海外から持ち込まれたものを外来生物といいます。これらが新しい環境に定着し、数が増えると、自然環境やその土地で昔から生きている動植物(在来種)の生活に悪影響を与える可能性があります。

■外来生物が与える影響
・在来種の減少
・農作物への被害
・花粉症など人への健康被害
など

■大繁殖! コウライオヤニラミ
市内の大淀川水系で外来生物「コウライオヤニラミ」の生息地の拡大が問題になっています。

○コウライオヤニラミとは
朝鮮半島原産の淡水魚。小魚や甲殻類を食べる肉食性で、最大30センチメートルまで成長します。在来種を捕食したり、生息場所を奪ったりして、川の生態系に悪影響を及ぼします。

○持ち出しの規制
宮崎県内水面漁場管理委員会は、コウライオヤニラミの生きたままの持ち出しや川への放流を禁止しています。ただし、捕まえること自体は問題ありません。捕獲した場合は、食用とするか、一般ごみとして処分しましょう。

■本市で発見された外来生物
○ブルーギル
・河川や池などに生息しています。肉食性で、繁殖力が高いため、在来種のすみかを奪います
・国が「特定外来生物」に指定していて、生きたままの持ち出しや飼育、放流を禁止しています

○メリケントキンソウ
・南アメリカ原産の植物で、公園の芝生などに生息しています
・果実は2ミリメートルほどのとげを持ち、肌に刺さるとけがをする恐れがあります
・メリケントキンソウを見つけたら、素手で触らずに草かきや除草剤で駆除しましょう

このほか、市内で確認された外来生物について詳しくは、市ホームページを確認ください。

◆これ以上増やさないために
環境政策課 主事 黒江雄大
外来生物は、繁殖して数が増えることで自然環境に大きな影響を与えることがあります。私たちができるのは外来生物を「入れない・捨てない・拡げない」の3つを心掛けることです。
特に、ペットを飼う人は最後まで責任を持ち、絶対に自然に放さないようにしましょう。
私たち1人1人の小さな行動が都城の自然を守ることにつながります。外来生物についての理解を深め、適切な行動を心掛けましょう。

問い合わせ:環境政策課
【電話】23-2130