- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県日向市
- 広報紙名 : 広報ひゅうが 令和7年4月号 No.839
◆PICKUP!
地域で困っている人の相談役や専門機関への調整役など、地域福祉の要として重要な役割を担う民生委員・児童委員。民生委員の魅力や委員の想いに迫ります!
◆ベテランの委員さんにインタビューしました
・中村 春美 さん
塩見・富高地区(高見橋担当)
地区会では副会長を務められており、今年で委員歴は6期18年となります。
Q 民生委員になった“きっかけ”を教えてください
A 17年前、初めて民生委員のご指名を受けたとき、「主婦の私に何ができますか?」と当時の福祉課長さんに尋ねました。「主婦の目線で地域を見て、活動してほしい」との回答があり、まずはできることをやってみようと一歩を踏み出しました。
1期目は、人の顔や活動を覚えることに必死であっという間に時間が過ぎました。「もっと民生委員活動の奥が知りたい」と2期目に突入。次第に民生委員活動が面白くなり、3期目、と続き現在に至ります。
Q 「民生委員になってよかった」と思うことはなんですか?
A 関わった方から「ありがとう」「良かった」「助かった」と言葉をいただく度に、委員活動を続けてよかったと喜びを感じます。
私は、委員活動の中で、特に地域のいきいきサロンの運営に一生懸命取り組んできました。
取り組んだ理由は「地域住民を孤立させない、させたくない」という想いからです。活動を続ける中で、月1回のいきいきサロンを毎回楽しみにしてくれる多くの方がいることを知り、増々自分にできることを続けていこうと決意しました。現在もいきいきサロンや、100歳体操(介護予防体操)の運営を行っており、多くの方と自分自身も楽しみながら取り組んでいます。これからもできる限り続けていきたいと思っています。
Q 中村さんにとって民生委員とはなんですか?
A 「地域とともに 自分も成長できる」
地域に欠かせない大事な役割だと感じています。
これまで民生委員活動を通して学んできたことを、次の世代に引き継ぐことも私の役割であると感じています。
これからも民生委員として、地域に暮らす一人の住民としてできる限りの取り組みを続けていきたいと思います。
◆実際に中村さんに相談した方の声
私が家族の介護で困っている時、中村さんに相談をしたらすぐに駆けつけてくれました。その場で支援をしてくれただけではなく、すぐにケアマネジャーさんに連絡をとってくださり、介護サービスの利用にもつながりました。
すごく悩んでいた時期だったので、あの時の感謝は今でも忘れません。
地域の活動に参加することもはじめは抵抗がありましたが、中村さんがいるとわかり、「この人がいるなら行ってみても良いかな」と一度参加してみたらすごく楽しくて。今では毎週友達を連れて活動に参加しています。
民生委員さんのお仕事も大変だと思いますけど、地域にいてくださることで本当に安心して生活ができています。
◆どんなことをしているの?
◇地域住民の立場から活動
「民生委員・児童委員」は、民生委員法に基づいて厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員でボランティアとして活動しています。
地域住民の立場から生活や福祉全般に関する相談・援助活動を行っています。また、全ての民生委員は、児童福祉法によって「児童委員」も兼ねており、児童に特化して支援活動を行う「主任児童委員」と一緒に、子育ての不安に関する支援も行っています。
主な活動内容:
・高齢者や子ども、障がいのある人などの見守り活動
・福祉に関するお悩みの相談相手及びサービスの案内
・福祉行事への参加・協力
・赤い羽根共同募金への協力 など
民生委員・児童委員の活動について、くわしくはこちら!
◆(市民の皆様へ)民生委員に相談したいときは…
「一人暮らしで何かあったら心配」
「生活が苦しくて困っている」
「家族に障がいがあり、誰かに相談したい…」
心配ごとや悩みごとがある人は、まずあなたの住んでいる区域担当の民生委員・児童委員にご相談ください。必要に応じて専門機関に「つなぎ」ます。相談内容や秘密が第三者に知られることはありません。地域の民生委員が分からない場合は下記までお問い合わせください。
お気軽にご相談ください!
・日向市民生委員児童委員協議会事務局
【電話】52・2572
(日向市社会福祉協議会内)
・日向市役所福祉課地域共生政策係
【電話】66・1019
◆今年は民生委員・児童委員の一斉改選の年です
今年の12月には民生委員・児童委員の一斉改選が行われます。現体制そして、新体制になっても区長公民館長連合会をはじめ、関係者の皆様と連携・協働を図りながら地域福祉の推進に向け委員活動に取り組んでまいります。今後ともご理解とご協力をよろしくお願いします。