- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県西都市
- 広報紙名 : 広報さいと 2025年9月号
認知症になっても前向きに自分らしく暮らせる西都市を一緒につくっていきましょう
これまで、認知症になったら「何もわからなくなる、できなくなる」などと考えられてきました。しかし今、そんな認知症との向き合い方が少しずつ変わってきています。
令和6年1月には「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行され、12月には国の「認知症施策推進基本計画」が示されました。その中で提唱されているのが、「新しい認知症観」です。
■新しい認知症観とは?
認知症になってからも、その人には「やりたいこと」や「できること」があり、思いや希望を持ちながら、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという考え方です。
認知症というだけでその人を決めつけず、一人のかけがえのない存在として尊重する視点が大切にされています。
西都市でも、認知症の人のやりたいことを叶える活動をしています。それが「元気を出そう会」です。
■元気を出そう会とは?
「元気を出そう会」とは、認知症の人同士が集い、それぞれの願いや関心を実現することを目的とした活動です。
参加者同士が交流を深めながら「西都市外に魚を食べに行きたい!」「野菜を育てたい!」といった思いをもとに、さまざまな取り組みを行っています。例えば、日帰りでの外出や、ピーマンやオクラなどの野菜栽培に挑戦するなど、日常の中で楽しみや生きがいを感じられる機会をつくっています。
「元気を出そう会」に参加を希望される認知症の人やご家族は、地域包括支援センターへご連絡ください。
■令和7年度版の「認知症あんしんガイド」を発行しました
認知症あんしんガイドとは、認知症の進行に合わせ、いつ、どこで、どのような医療・介護サービスを受けることができるのかを、認知症の人やご家族などに分かりやすくまとめたものです。市の認知症施策の取り組み紹介や相談窓口なども記載しています。
市役所の健康ほけん課10番窓口や地域包括支援センターで配布していますので、ご希望の方はお気軽にご連絡ください。
■9月21日の認知症の日に市庁舎をライトアップします
9月21日は「認知症の日」です。その日に合わせて、市庁舎を認知症の普及啓発のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップします。
お時間がある方はぜひお越しください。(時間 午後7時~8時)
認知症は誰もがなりうる身近なものです。「認知症かもしれない」と心配になったら、迷わずに病院受診や相談することが大切です。
早期受診・早期治療することで症状の進行を遅らせることができます。
〔もの忘れ外来(認知症の早期発見・早期治療を目的とした専門外来)〕
相談窓口:
市役所健康ほけん課 高齢者支援係(10番窓口)【電話】32-1028
北地区地域包括支援センター【電話】32-9595
南地区地域包括支援センター【電話】41-0511