くらし 令和7年度「施政方針」(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県えびの市
- 広報紙名 : 広報えびの 令和7年4月号
えびの市議会3月定例会が2月25日から3月19日まで開かれ、村岡市長は、「令和7年度施政方針」を述べました。その一部を抜粋・要約してお知らせします。
人口減少・少子化対策など、多くの課題に直面している中、まちづくりの主役は市民であることを基本とし、市民・地域・事業者・行政がそれぞれの責任と役割を果たし、相互に連携した協働のまちづくりの取り組みを進めていくことが重要です。歳出の内容を前向きに、不断に見直し、臨機応変に対応できる自治体運営を堅持しつつ、人口減少下でも新たな価値観を創造し、豊かで持続可能な地域づくりを念頭に各種施策を実施します。
■えがお「市民生活」
・新たに子ども医療費を高校生相当まで完全無料化するなど、子育て環境の充実・向上や質の確保に取り組みます。また、母子保健と児童福祉の一体的な相談支援を行う機関として「こども家庭センター」の運用を開始するとともに、オンライン医療相談サービスの提供により、子育てについての悩みや不安の解消につなげる新たな取り組みを実施します。
・スマートウエルネスシティ構想の実現に向けて、「えびの健幸チャレンジ事業」として、チャレンジウォーキングの実施やがん検診の利便性を高めるなど、健康づくりの推進に取り組みます。
・医療、介護、地域との連携、協働による地域包括ケアシステムの深化・推進に努めるとともに、認知症の人が住み慣れた地域で安心して生活を送るこ令和7年度とができるよう、「オレンジカフェ」を拡充します。
・誰もが自分らしく輝く地域共生社会の実現に向けて、引き続き、障がいのある人の生活を支援するさまざまな施策と、適正な障がい福祉サービスや障がい児福祉サービスの提供に努めます。
・重層的支援体制整備事業を本格的に開始し、地域共生社会の実現を目指します。
・「えびの市立病院経営強化プラン」により、診療機能の向上や救急医療体制の維持を図ります。また、西諸3市町による「地域医療連携推進法人」の早期設立に向けて、協議を重ねます。
・美化センターの長寿命化を図るため、令和7年度に大規模改修工事の設計を行います。
■まじわり「産業・インフラ」
・ブランド認証品等販売事業者の販路拡大等の取り組みを支援するとともに、県外での新たな特産品の販売促進を通じて本市のPRに取り組みます。
・株式会社えびのにおいて、ふるさと納税業務の推進やシティセールスに取り組みます。
・観光振興計画に基づいて、ウェルネス・ツーリズムを中心とした観光振興策に取り組みます。
・国が整備を進める「かわまちづくり事業」において、河川空間オープン化に向けた社会実験と連携し、体験型観光を推進します。
・スポーツ観光を推進するため、京町温泉マラソン大会や市長旗杯バレーボール大会など、本市のPRにつながる取り組みを行うとともに、合宿や大会等の誘致に取り組みます。
・立地企業等への優遇制度の対象となる業種の拡充を行い、さらなる立地につながるよう取り組みます。また、産業団地において、令和6年度に操業を開始した4社や立地が決定した2社の事業が円滑に進むよう、引き続きフォローアップを行うとともに、企業ニーズに配慮した環境づくりに取り組みます。
・少子高齢化・人口減少が進む中で、農業従事者や耕作面積の減少が見込まれ、労働力不足や耕作されない農地の増加が懸念されています。このことから、地域の話し合いを通じて中心となる経営体への農地の集積・集約化を進めていきます。
・畜産経営の基盤強化のため、各種家畜伝染病ウイルスの侵入防止対策に万全を期します。また、高能力雌牛群の整備や優秀な肥育素牛導入による肥育牛経営の生産性向上、酪農経営の乳量確保対策に努めます。
・夏秋ピーマンの作付け拡大に関係団体と連携して取り組みます。また、園芸施設の高温対策を講じ、安全な労働環境の整備と安定生産に向けた取り組みを支援します。
・県営畑地かんがい整備事業や水田の県営ほ場整備事業の事業実施地区の早期完成と、計画的な事業採択に努めます。
・生活道路について、計画的に拡幅改良等を行い、早期完成に努めます。
・河川護岸の整備や堆積土の浚渫(しゅんせつ)を行うなど浸水被害軽減に努めます。また、治水対策として、氾濫防止のための内水対策、下方井堰(ぜき)の早期改築、排水機場の能力向上について国に要望します。
・経年化した水道施設の更新事業を計画的に推進します。また、浄水施設の分散化を図るため、新水源開発に伴う水文地質調査を進めます。