しごと クローズアップ まちを支える人たち(195)

中米在住 大塚裕充(おおつかひろみ)(41)さん

■農業に、自然に、作物に向き合う
○就農した今、思うこと
15年ほど勤めた農業関係の団体を退職し、今年4月に就農した大塚裕充さん。現在、甘藷、サトイモやプチヴェールを生産している。妻・美幸(みゆき)さんの家族が農地を所有していたこともあり、在職中から、仕事以外の時間にも農業に携わる機会があったという。「農業がすごく楽しかったんですよ。手をかけただけ良く育ち、対価として収入を得られるだけでなく、体を動かして作業することも好きなので」と話す。しかし、農業の難しさも実感している。近年は環境の変化が激しいため、栽培方法や環境ストレスを低減させる資材などを探求し、工夫する必要があるという。「まずはこの1年、今ある面積をこなせるのか自分の力を試したいんです。そして、いずれは付加価値の高いものを生産できればいいなと思っています」と意気込む大塚さん。これからも探求を続けながら農業に情熱を傾けて、自然に、作物に向き合い、挑戦していく。