くらし 地域おこし協力隊通信 vol.40

こんにちは。10月から地域おこし協力隊に着任した栁田優美(やなぎたゆうみ)です。前職は京都府で小学校教員をしていました。実は母が指宿市出身で、幼少期より指宿市を度々訪れていました。祖父母はオクラやソラマメなどを育てており、春は種植えの手伝い、夏は収穫して食べることが楽しみでした。初詣には枚聞神社を毎年参拝し、その道中の池田湖や開聞岳の景色は子どもの頃よりなじみのある風景でした。そんな私が指宿市の地域おこし協力隊になるなんて、これは運命なのかもしれません。
私の仕事は鰻地区の持続可能な集落づくりです。実は子どもの頃に鰻地区を訪れたことはなく、恥ずかしながら協力隊に応募することになって初めて存在を知りました。初めて鰻地区を訪れた時に驚いたのは、鰻池の大きさとあちこちから蒸気を出すスメの姿でした。それから温泉施設がいくつもあること。しかも、西郷隆盛が1カ月滞在し、鰻温泉をこよなく愛したと言われる歴史のある場所だということです。十分すてきな集落ではないですか。
では一体何が課題なのでしょうか。それは、地域住民の高齢化が進み、このままでは地域の担い手が近い将来いなくなることなのだそうです。空き家や空き地が増え、土地の管理も難しくなってきています。それでも地域住民の方々は、自分たちの力で景観を守り、伝統行事を守り、鰻地区を訪れる人が気持ちよく過ごせるように明るく落ち着いた雰囲気を保つ努力をされています。「この地区を守って後世につながなくてはならない」私はそう強く感じました。
今後は、ボランティアとして募集する未来サポーターとも連携しながら地域住民の方々と共に鰻地区を盛り上げていきたいと思います。
鰻地区を紹介する「鰻だより」も発行しているので、ご一読いただけると幸いです。

問合せ:山川支所地域振興課総務係
【電話】34-1111(内線)113