くらし まちの話題Zoom Up IBUSUKI

■鰻区でウナッメイ 再会を願って
ウナッメイが1月15日から2日間、鰻区の地蔵堂で行われました。鰻区一帯には火山性の噴気孔がいくつもあることから地獄と呼ばれ、1・5・9月の地獄の釜の蓋が開く時に参拝すると亡くなった人に会うことができるといわれており、「鰻参り」が変化してウナッメイと呼ばれています。訪れた新川床正江(しんかわとこまさえ)さん(二月田)は「故人に会うことができたらとの思いで訪れた。1年を無事に過ごすことができるように見守ってくれたらと思いを込めて手を合わせた」と話しました。

■拉致被害者救出へ署名簿を引き渡す 再会の時を信じて
北朝鮮による日本人拉致被害者の救出を求める署名簿の引渡式が1月16日に指宿庁舎で行われました。拉致被害者の市川修一(いちかわしゅういち)さんの兄である健一(けんいち)さんと龍子(りゅうこ)さん夫妻も加わったいぶすき産業まつりでの2日間の署名活動で寄せられた780筆の署名が市川さん夫妻に手渡されました。健一さんは「拉致問題の解決には世論の高まりが必要で、そのために署名活動は意義深い。指宿の皆さんの温かい支援に感謝したい」と話しました。

■利永でメンドン 1年の安泰を願う
メンドンが1月19日に利永区で行われました。奇抜な格好をしたメンドンが、住民らの顔にへグロ(スス)を塗り、塗られた住民はみこしの下をくぐって白飯とお神酒を口にすると1年間無病息災で過ごせるといわれる伝統行事。利永神社でおはらいが行われ、みこしと共にメンドンが地区内を回ると住民らの笑い声や悲鳴が響き渡りました。山川小2年の厚石星音奏(あついしほのか)さん(森松西)は「たくさん塗ってもらったので、今年はバドミントンで良い試合をしたい」と話しました。

■指宿ロータリークラブが防災用品を贈呈 安全の助けに
指宿ロータリークラブによる防災用備品の贈呈式が1月21日に指宿庁舎で行われました。同クラブの設立60周年を記念した取り組みの一環として災害時などに役立ててもらおうと簡易トイレセット16組・ワンタッチ間仕切り8組・組み立て式ベット9組が市に贈られました。梅垣晃一(うめがきこういち)会長は「設立60周年を迎え、形のある物で地元に貢献できればと寄贈した。自然災害への備えとして市民の皆さまの役に立てば」と話しました。

■指宿枕崎線シンポジウムin指宿 鉄道を考える
指宿枕崎線シンポジウムin指宿が1月25日にふれあいプラザなのはな館で開催されました。指宿枕崎線の活用方法を考えてもらおうと指宿枕崎線輸送強化促進期成会が企画。JR霧島神宮駅の改修や駅周辺の活性化を手掛けている株式会社IFOO(イフー)代表取締役社長の八幡秀樹(はちまんひでき)さんの講演や山川高校生によるJR西大山駅でのおもてなし活動の発表がありました。参加者は「指宿枕崎線の利用者を増やすために自分でもできることをやりたい」と話しました。

■海の環境保全の出前授業 海を守るために学ぼう
海の環境保全についての出前授業が1月31日に山川小学校で行われました。魚食を普及し海を守ることの大切さを児童に知ってもらおうと指宿市山川地区ブルーカーボンプロジェクト協議会が企画。海草のアマモが二酸化炭素を吸収して地球温暖化を抑える効果があることなどを5年の児童が学び、指宿産のブリを使った給食を楽しみました。新村怜士(しんむられんと)さん(小川中)は「海を守ることはとても大切だと学んだ。給食のブリもおいしかった」と話しました。

■春のいぶすきグルメ祭りが初開催 指宿の食が新たに
いぶすき春のグルメ祭りが2月1日~3月31日に行われました。豊かな自然に育まれ、全国で高い評価を得る指宿の食を住民らに改めて知ってもらおうといぶすきグルメ祭り実行委員会が初めて開催。45の飲食店で旬の食材を使った料理が提供されました。初日には山川漁港水揚げ場でキックオフイベントが行われ、ホテルや旅館の料理人による出店やステージ披露などがありました。県外からの来場者は「魚を普段は食べない子がおいしそうに食べていた」と話しました。

■包括連携協定締結式 安全安心な地域づくりへ
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社との包括連携協定締結式が2月18日に指宿庁舎で行われました。いぶすき菜の花マラソンでゲストランナーを務める川内優輝(かわうちゆうき)選手が所属する同社が、保険会社として培った経験を安心安全な地域づくりの実現に生かそうと締結されたもの。大熊健志(おおくまけんじ)鹿児島支店長は「多くの事故や災害の被害に対応してきた経験を生かし、地域の課題解決や安心安全な社会を実現するために協力したい」と話しました。