くらし 認知症になっても、希望を持って自分らしく

「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」が施行され、「新しい認知症観」という考え方が広がっています。これは、認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも、一人一人が個人としてやりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間とつながりながら希望を持って自分らしく暮らし続けられることができるという考え方です。まずは認知症について知ることから始めてみませんか。

●認知症の診断を受けた方に質問してみました
Q 認知症ってどんな病気なのですか?
A 覚えたり判断したりすることが少しずつ難しくなってくる病気なんだ。でも、すぐにすべてができなくなるわけではないよ。メモを取ったり、やる事の順番を決めたり、といった自分なりの工夫をしながら過ごしているよ。家族や友人など、まわりのサポートが大きな力になっているよ。

Q 認知症になると何もできなくなってしまうのではと心配です。
A 認知症の診断を受けたとき、私も心配で怖くてたまりませんでした。でも、できることはたくさんあって、私は普段、散歩や野菜づくりを楽しんでいます。慣れたことや身体が覚えていることはできるので、周りの方のサポートをもらいながら、大好きな筋ちゃん広場にも通い続けられているんですよ。

Q 周りができることは何ですか?
A 認知症になっても、私は私。だから、家族や友人が変わらず接してくれることが何よりうれしいです。あとは、できることを一緒に見つけて、できないことを手伝ってほしいです。友人と一緒にご飯を作って食べた時はとても楽しくて、「自分にもできるんだ」と思えて前向きになれました。

●お気軽にご参加ください! つながりと安心を感じられる場「認知症カフェ」をご紹介します
認知症カフェは、認知症のある方やご家族、地域の方など、誰でも気軽に立ち寄れる場所です。
お茶を飲みながらお話をしたり、情報交換をしたり、参加される方の趣味、特技を活かす場所になることを目指しています。

日置市認知症カフェマップはこちら
※詳しくは本紙をご覧ください。

お問い合わせ先:日置市地域包括支援センター
【電話】099-248-9423