しごと 霧島の農業をミライへ「次世代農家探訪」

◎生きていく上で欠かすことができない「食」を未来につなぐ、私たちのまちの新規就農者や農業後継者などを紹介します。

豊川鉄兵さん(49)
奄美市出身、隼人町在住。
就農14年目。豊川農園代表。
営農類型:施設野菜
経営作目:果菜類(トマト) 
営農面積:20a

国分西小学校東部の水田地帯で、大玉トマトからミニトマトまで愛情を込めて栽培するのが、就農14年目の豊川鉄兵さん(49)です。
大学卒業後、釣り具製造や機械修理の仕事を経験。結婚を機に霧島市に移り住み、身近にある豊かな農地で生き生きと働く農家の姿を見るうちに、農業に憧れ行政に相談しました。「市の担当者が親身になって対応してくれました。本気でやるなら本気で支援しますと言われ、紹介してもらった研修先のトマト農家で必死に学びました」
トマト農家として経営するには施設整備が不可欠。準備していた資金では足りず、農業制度資金なども活用して施設を整えました。「就農しても収穫まで時間がかかるので、その間収入はありません。その分、初めての収穫はドキドキしましたね」と振り返ります。
より良いトマトを作るため試行錯誤を繰り返し、毎年同じ作り方はしないという豊川さん。これからも豊川農園のの進化は止まりません。

■豊かな大地と太陽の恵みで育まれたトマトを食卓に
「新鮮なトマトを毎日買いに来るお客さまもいますよ」とほほ笑む豊川さんは、日照時間が長く、肥沃(ひよく)な土壌が広がる国分平野でトマト生産にいそしみます。「おいしいトマトを日々の食卓に届けたい。そのために毎日トマトをよく観察し、生育状況の把握やビニールハウスの温度管理を徹底しています」
豊川農園のトマトは直売所か国分じょうもん市場、国分・隼人地区のAコープ、コープかごしま国分店、山形屋ショッピングプラザ隼人店で購入できます。直売所の情報はインスタグラムをご覧ください。