健康 健康コーナー

◆9月は健康増進普及月間
今月は、特定健診や職場健診のデータから生活習慣病の予防について考えます。
メタボリックシンドローム(以下、メタボ)という言葉をご存じの人は多いと思います。内臓脂肪の蓄積に、高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、動脈硬化が進行し、心疾患や脳卒中になるリスクを高める状態です。分かりやすくいうと、メタボは生活習慣病の前段階といえます。
伊佐市のメタボの現状はどうでしょうか(下グラフ参照)。メタボ該当者の割合は増加傾向にあり、県全体と比較しても割合は高くなっています。

気になるデータは他にもあります。生活習慣病のリスクを高める高血圧とHbA1cのデータです。HbA1cとは、過去1~2か月の血糖の平均的な高さを示す指標です。
病院への受診勧奨対象となる、高血圧と高血糖の人の割合を見てみると、高血糖の人の割合が2倍近く増加しています。

高血糖状態が続くと、目(網膜)や腎臓、神経障害などの細い血管を傷つけ、加えて、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすリスクが高まります。
また、高血圧についても、脳卒中や心筋梗塞などの脳心血管病の発症率が高くなりますので、適正な血圧に改善することが重要です。

メタボの改善=内臓脂肪を減らすことがポイント!
増えすぎた内臓脂肪からは、悪玉物質が出るようになり、血管を傷つけ、動脈硬化が進んでしまい、生活習慣病の発症につながります。今の体重から3%程度、減量すると血圧・血糖・脂質などの血液検査のデータが改善すると言われています。今の体重×0.03を目標体重にして、生活習慣の改善に取り組んでみましょう。できそうなことから取り組むことが、無理なく続けるポイントです。何をしたらいいのか分からないときは、健康相談(本紙20ページ)を実施していますので気軽にご利用ください。
生活習慣病は自覚症状がないことが多く、検査数値が悪化、異常に近づいていたら要注意です。健診結果であなたの健康状態を確認し、食事の改善や運動に取り組んで、健康な未来をめざしましょう。

データ参照:市町村国保データ(県国民健康保険団体連合会提供)

問い合わせ:保健課健康推進係
【電話】23-1311(内線1243)