くらし 令和7年度施政方針 ~(3)健康・妊娠・子育て・教育の希望をかなえる-1

(1)子どもから高齢者までみんなが健康の町
保健予防事業につきましては、「データヘルス計画(第3期)」に基づき、健康寿命の延伸を目標に、疾病の早期発見・早期治療、健康の保持増進と医療費の適正化に取り組んでまいります。また、令和6年度から実施している「がん患者アピアランスケア支援事業」の周知を図り、がん患者の精神的・経済的負担の軽減が図られるよう努めてまいります。

医療受診における町民の健康増進や経済的負担の軽減に努めるため、「島外治療旅費助成」「心身障害児療育旅費及び施設入所児訪問旅費助成」、県の補助事業を活用した「子ども通院費等支援」を継続してまいります。

国民健康保険事業につきましては、マイナンバーカードと健康保険証の一体化による「マイナ保険証」を利用するメリットや、登録手続等の周知・広報を引き続き実施し、利用率向上に努めてまいります。また、年々高騰し続けている医療費の抑制を図るため、レセプト点検等の医療費適正化対策や後発医薬品の利用促進に努めてまいります。

令和6年度に設置致しました「こども家庭センター こそだてらす」においては、現在策定中の「天城町こども計画~われんきゃ未来プロジェクト~」を基軸に、児童福祉と母子保健の一体的な支援体制の組織づくりを進め、妊娠期から子育て期における切れ目のない支援を実施いたします。

少子化対策及び妊娠・出産・子育て支援につきましては、全ての妊産婦が安心して出産・子育てが出来るよう、定期的な相談対応を行うとともに、各種旅費助成、検査補助などを引き続き実施し、経済的負担の軽減を図ってまいります。また、子育て世帯支援として、「出産祝金」や「新入学生未来づくり応援金」「在宅育児支援金」「児童養育助成事業による保育料の無償化」「こども医療費給付」「WakuWakku紙おむつ給付事業」などを引き続き実施し、子育てしやすいまちづくりに努めてまいります。

保育所につきましては、保育士等の研修の継続、令和6年度に導入したICTを活用した保育士と保護者との情報連携体制の強化、遊具等の充実を進め、園児が安全・安心で、楽しめる環境づくりを進めてまいります。なお、与名間へき地保育所につきましては、残念ではございますが入所希望児童がおらず、一年間の休所措置となりました。次年度以降の入所申込みは、これまで同様に受け付けをし、開所へ向けて準備いたします。

障がい者福祉につきましては、“障がいのある方もない方も住み慣れた地域で共生する社会の実現”のため、農福連携を絡めた新たな就労・活動機会の開拓を進め、社会活動に参加しやすい環境づくりに努めてまいります。

高齢者福祉につきましては、「敬老祝金支給」や「高齢者ハンドル形電動車いす購入費助成」「緊急通報装置の設置・推進」など高齢者に寄り添った事業を継続するとともに、令和6年度より開始致しました見守りタグ利用による本人の安全・家族の安心を確保してまいります。

後期高齢者医療保険事業につきましては、高齢者の更なる健康寿命の延伸を図るため、保健事業と介護予防の一体的実施事業を推進してまいります。

介護保険事業につきましては、「天城町高齢者保健福祉計画及び第9期介護保険事業計画」の基本理念である「日本一幸せな天城町~自助・互助・共助・公助」の実現にむけて施策の展開を図り、介護保険制度の安定した運営を行ってまいります。また、本町の実情に合わせた介護サービスの基盤整備や地域包括ケアシステムの更なる推進を図るため、介護予防・日常生活圏域ニーズ調査、高齢者等実態調査を新年度に実施いたします。

地域支援事業につきましては、高齢者の生活支援に関する取組の充実を図るため令和6年度から生活支援コーディネーターを専属で配置し、高齢者世帯の訪問活動に加え、要支援認定者等へ生活支援ニーズ調査を実施いたしました。新年度は、調査結果に基づき、必要な生活支援の充実を図ってまいります。併せて、生活支援体制整備事業におきまして地域資源マップのアプリを構築し、高齢者の介護予防・生きがいづくりに努めてまいります。また、配食サービス事業につきましては、高齢者等の栄養改善、健康の保持と生活支援の充実を図るため、ニーズ調査を実施いたしました。調査結果に基づき、夕食サービスの拡充を検討してまいります。