くらし 令和7年度施政方針 ~(3)健康・妊娠・子育て・教育の希望をかなえる-2

(2)将来の天城町を託せる人材の教育
教育文化の町づくりにつきましては、「天城町教育大綱」に基づき、「ユイの心」と「郷土愛」を持ち、世界雄飛と島担う将来の天城町を託せる人材育成に引き続き取り組んでまいります。

学校教育につきましては、人権尊重の理念を基盤とした、一人ひとりの児童生徒を大切にする教育を実践してまいります。また、児童生徒による主体的・対話的学びを通じて確かな学力を身に付けることを目的とした「学習者主体の授業実現プロジェクト」を推進するため、北中学校を町指定校に位置付けます。さらに、AIドリルの積極的な活用を図り、児童生徒一人ひとりの興味・関心等に応じた学びや家庭学習を推進してまいります。

令和7年度より全ての小・中学校において、コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)を導入いたします。学校と地域住民や保護者などが力を合わせ、地域とともにある学校づくり・学校を核とした地域づくりを推進してまいります。

西阿木名小中学校の義務教育学校設置につきましては、開校に向けて令和6年度は、説明会等を保護者や地域住民に実施してきました。新年度は、令和8年4月開校に向けて教育課程の編成等、より具体的な内容を学校や地域住民と協議しながら進めてまいります。

教職員の働き方改革につきましては、教員業務支援員(スクール・サポート・スタッフ)を継続配置し、教職員がゆとりをもち児童生徒への直接的な指導に注力できるよう支援してまいります。また、教職員の資質向上を図るため、教育講演会をはじめとする各種研修会を開催してまいります。

生徒指導につきましては、いじめ・不登校の未然防止に努め、全ての児童生徒が楽しく通える「魅力ある学校づくり」を推進するため、天城中学校を町のモデル校に指定いたします。また、スクールカウンセラーの積極的な活用を図るなど、引き続き児童生徒が安心して楽しく学べる環境を整えてまいります。

特別支援教育につきましては、公認心理師による知能検査の実施や、大島特別支援学校徳之島分室のコーディネーター等との連携を強化し、相談体制の更なる構築に努めてまいります。また、B and G海洋センター等の施設を利用した体験活動を実施し、学校間の交流を深めてまいります。

英語教育につきましては、「天城町英語教育推進プラン」を基本に更なる英語力の向上へと繋げてまいります。「われんきゃグローバルプロジェクト」につきましては、幼児を対象とした「えいごであそぼう」やアメリカ・カリフォルニア州へ中学生を派遣する天城町中学生海外派遣事業を新年度も実施してまいります。令和6年度に設立致しましたAmagi English Clubの活動におきましては、遊びながら楽しく英語に触れるサマーキャンプ等のイベントや「まちなか留学」を引き続き実施し、英語好きな児童・生徒を育ててまいります。
また、児童生徒の基礎学力の定着及び学習意欲の向上と保護者の経済的負担の軽減を図るため、引き続き英語検定、漢字検定、数学・算数検定補助事業を実施してまいります。

郷土教育につきましては、世界自然遺産学習「あまぎ学」や「われんきゃガイド」の活動を更に推進し、ふるさと天城に愛着や誇りをもつ児童生徒を育成してまいります。

新たな給食センターにつきましては、新年度建設に着手いたします。機能的且つ快適な調理環境のもと、安全・安心な給食を提供し、児童生徒の健全な心身を育んでまいります。

山海留学制度につきましては、留学生の受け入れにより学校や地域の活性化に繋げるための持続可能な取組であり、引き続き進めてまいります。

樟南第二高等学校との連携につきましては、高校生版エコツーリズム講座を受講した代表生徒2名が、昨年12月に立教大学で行われた全国エコツーリズム学生シンポジウムにおいて発表を行うなど、取組の成果が現れつつあります。引き続き、高校生版エコツーリズム講座の実施やごみ回収ボックスの製作などに取り組み、若い世代の力を活かした地域づくりに努めてまいります。