くらし 3月は自殺対策強化月間です

■誰も自殺に追い込まれることのない社会へ
全国では、毎年自殺者数が2万人以上で推移し、那覇市でも令和5年は62人が自ら命を絶っています。特に、就職や転勤、転居など、生活環境が大きく変動する3月は最も自殺者数が多くなるため、厚生労働省は、3月を「自殺対策強化月間」と定め、周知啓発に取り組んでいます。
市でも令和元年度に「那覇市自殺対策計画」を策定、令和5年度に中間評価見直しを行い、ゲートキーパー養成研修会やパネル展、各相談機関を掲載したSOSカードの配布などを行っています。
また、子ども・若者の自殺対策として、若者や支援者に対する研修会の実施や、相談先案内のカードの配布など、支援の強化を行い、幅広い層に啓発活動を行っています。

◆自殺者数の推移(那覇市)

◆令和5年自殺者の年齢別割合(那覇市)

出典:厚生労働省「地域における自殺の基礎資料」より

■パネル展 こころの健康づくりパネル展
市役所1階ロビーでパネル展を開始します。
あなたの身近な人のこころの健康について関心を寄せてみてください。
日時:3月3日(月)~3月7日(金)

■いのちを守るためにできること

◆セルフケアでこころを健康に
○こころの変化(ストレスサイン)への気づき
ストレスが重なり、心のバランスが崩れると、眠れない、お腹が痛くなる、怒りっぽくなる、食欲がないなど、何かしらストレスサインが出ています。気づかないままストレスを受け続けると、さらに調子を崩してしまうことがあります。まずは自分のストレスサインを知っておくことが大切です。

○セルフケア
ストレスサインに気付いたら、入浴、ストレッチ、好きな音楽を聴くなど自分に合った気分転換を見つけ、セルフケアを実践しましょう。
・入浴
・ストレッチ
・音楽を聴く

◆自分でケアできないと感じたら
○誰かに助けを求める
あなたの助けになる窓口があります。一人で悩みを抱え込まずに、誰かに相談しましょう。

・地域保健課 精神保健福祉 相談室
【電話】853-7973
平日:9時~11時半、13時~16時半

・沖縄いのちの電話
【電話】888-4343

・#いのちSOS
【電話】0120-061-338

・24時間子どもSOSダイヤル
【電話】0120-0-78310

・厚生労働省「まもろうよこころ」SNS相談窓口
SNSでも相談できます
※詳しくは本紙をご確認ください。

■周囲の支援~あなたも誰かのゲートキーパー~
自分ではストレスサインに気付きにくい場合もあります。周囲の人が「いつもと様子がちがうな」と感じたら、あなたが「どうしたの?」と声をかけることで、「自分は一人じゃないんだ」と感じ、自死を思いとどまるきかっけになることがあります。誰かが見守ってくれているという想いは、相手にとっては大きな生きる力になります。大切な人を守るために、まずは声をかけてみませんか?

◆ゲートキーパーの役割
○気づき
家族や仲間の変化に気づき、声をかける。

○傾聴
本人の気持ちを尊重し耳を傾ける。

○つなぎ
早めに専門家に相談するように促す。

○見守り
温かく寄り添いながら、じっくりと見守る。