- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道富良野市
- 広報紙名 : 広報ふらの 2025年4月号 No.763
■第6次富良野市総合計画の4つのコンセプトと主な内容
◆輝く。つながり合う。ひとのWA!
◇市民の健康づくり
生活習慣病の発症や重症化を予防するため、エビデンスに基づく健診・保健指導の実施、高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施、ふらの健幸ポイント事業の拡充など、健康寿命の更なる延伸に向け取り組みます。
◇母子保健
妊産婦及び乳幼児に対する相談や保健指導、産後ケア事業に引き続き取り組むとともに、産前・産後サポート事業を実施し、妊産婦の心身のリフレッシュや孤立感の解消、ヘルスリテラシーの向上を図ります。
また、圏域の周産期医療・小児科医療の体制確保にむけ、医師会及び地域センター病院と連携し、安心して出産・育児ができる環境づくりのための支援を行います。
◇地域医療と人材育成
地域医療については、救急医療体制の維持や医師養成確保修学資金の貸付など、地域センター病院の医師確保への支援を行うとともに、地域医療連携推進法人ふらのメディカルアライアンスへの参画により、地域医療体制の充実化を図ります。
◇社会福祉・高齢者福祉
社会福祉については、関係機関と連携し、高齢者、障がい者、子どもなど、世代や背景の異なるすべての人が住み慣れた地域で安心して暮らすことができる社会の実現に向け、取組を推進します。また、令和8年度から始まる第4期富良野市地域福祉計画については、市民策定委員会や市民アンケートにより、多くの方のご意見をいただきながら、計画を策定します。
高齢者福祉については、第9期富良野市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の基本理念である「住み慣れた地域で助け合い支え合う安心して過ごせるまちづくり」の実現に向けて、引き続き、医療・介護・住まい・生活支援・介護予防を柱に高齢者の生活を支援する「地域包括ケアシステム」を推進し、地域の社会資源を活用しながら高齢者とその家族の支援に取り組みます。
障がい者福祉については、全ての市民が障がいの有無にかかわらず、互いの人権や尊厳を尊重し、理解し合いながら共に生きていく共生社会の実現に向け、関係機関とのネットワークを強化するとともに、広く障がいや障がいのある人への理解の促進に努めます。
また、令和9年度から始まる第6期富良野市障がい者計画策定のため、市民委員会において協議を行います。
◇人権教育と男女共同参画
人権意識の高揚と啓発については、人権擁護委員と連携し、人権教室などを実施するとともに、パートナーシップ宣誓制度を導入し、誰もが暮らしやすいまちづくりに取り組みます。
男女共同参画については、誰もが働きやすい環境づくりの普及啓発に努めるとともに、外国人観光客や就労外国人の増加を見据え、国の支援事業を活用した「多文化共生社会」の構築を検討します。
◇文化芸術・スポーツ活動
文化芸術活動については、文化会館サンエーホールを拠点に文化団体の支援や発表・鑑賞の機会を提供し文化振興を図るとともに、人材育成を推進します。
また、市内関係団体と連携して文化芸術の推進に関する基本計画を策定し、文化芸術の推進に努めます。
スポーツ活動については、誰もが気軽に運動ができるよう生涯スポーツを推進するとともに、小中高生の各種大会への助成を行い、アスリートの育成を推進します。
また、北海道オールオリンピアンズと連携したスポーツイベントを開催し、スポーツを通じた健幸都市の形成を図ります。
◇移住・定住の促進
WEBサイト「リビングフラノ」をはじめとする各種媒体を活用し、富良野の魅力や暮らしに関する情報を発信します。
また、地域おこし協力隊と連携しながら、移住フェア・移住相談会に出展するなど、移住を検討している人を対象としたプロモーションを展開します。
◆創る。まわす。しごとのWA!
◇持続可能な農業
持続可能な農業の推進については、令和6年度にスタートした第4次富良野市農業及び農村基本計画に基づき、「多様な人材確保・育成」「持続可能な生産基盤」「生産性の高い農業・農村」「ふらのブランドの確立」を4つの柱として、引き続き取組を加速させます。
また、農業におけるDX推進として、スマート農業の技術導入支援の強化や情報通信環境整備に向けた調査を継続します。
◇森林の管理保全
森林環境譲与税を活用し、私有林の整備を進めるほか、東山保育所改築事業における木材利用の推進や、観光客の森林理解を促す取組、環境保全に関わる人材の育成や市民活動を支援します。
◇観光振興
通年型・滞在型観光の推進については、フラノビジョン2030の実現に向け、アクションプランに基づき取組を進めるとともに、ワインツーリズムの旅行商品化と認知度向上を図るなど、閑散期における誘客を進めます。
国際観光地としての受入環境整備については、引き続きアジア圏からの誘客を進めるとともに、関係団体との連携により欧米豪からの冬季誘客を進めます。
◇ワイン事業
改定版ふらのワイン経営戦略に基づき、経営改善に向けた取組を進めるとともに、営業の強化と設備の更新に努めます。
また、これまで一般販売を休止していたぶどう果汁の製造販売を再開します。
◆想う。みがき合う。まちのWA!
◇道路整備
災害に強い道づくりを進めるため、南2丁目2の整備を継続するとともに、新規路線として南7丁目2、南1号線1の整備を進めるほか、橋梁長寿命化修繕計画に基づく槻巳橋架換、富良野大橋の修繕、橋梁点検結果に基づき現行計画の見直しを実施します。
◇公園の整備
適切な維持管理を行うとともに、公園施設長寿命化計画の見直しを行い、公園遊具規準劣化診断結果に基づく遊具の修繕や使用不可と診断された遊具を撤去するとともに、ユニバーサルデザイン型遊具や健康遊具の設置により「使われて活きる公園」となるよう進めます。
◇中心市街地再開発
中心市街地の再開発については、都市再生推進法人「ふらのまちづくり株式会社」との公民連携による東5条3丁目街区地区市街地再開発事業に着手します。
◇地域交通体系の構築
総合的な地域公共交通体系の構築については、AIオンデマンド交通「ふらのり」の乗降場所を28カ所増設するほか、コールセンターの市内移設や、乗車希望日時の直前に予約ができるようシステムを変更するなどして、利用者の利便性向上を図ります。
◇情報ネットワーク環境の充実
携帯電話不通区間となっている道道135号において、事故などの非常時にも連絡が可能になるよう移動通信用鉄塔施設の整備を進め、道路利用者の安全・安心の確保を図ります。
◆感じる。つなげる。自然のWA!
◇地球温暖化対策
2050年ゼロカーボン達成に向け、引き続き、富良野市地球温暖化対策実行計画及び脱炭素ロードマップに基づく脱炭素施策の推進、地域環境美化の活動や各種環境調査・公表、市民の環境保全意識の向上に向けた環境展の開催による啓発などに取り組みます。