くらし 令和7年度 予算と方針(2)

■3つの重点課題
◆健幸都市
住民一人ひとりの健康と幸福を支援するために、スポーツや医療、福祉の充実を図り、住み易い環境を整えることで、誰もが心身ともに健やかに暮らせるまち、健幸都市を推進します。また、誰もがいつまでも住みたい、住み続けたいと思えるまちを目標として、地域課題に関わる様々な取組を支援し、市民生活の安全・安心を支える地域コミュニティの組織基盤を強化していかなければなりません。今後も引き続き、自然に健幸的な生活に誘導される環境づくりを目指して取り組むほか、妊産婦に対する産前・産後における心身両面のサポートや、子育て世代の健康状態の改善に向けた施策などの充実化を図り、より一層健やかで幸せな生活を送ることができるよう、市民の皆様と共に歩みます。

◆人材確保
観光客数が大きく回復したことは、明るい材料でありますが、事業所では、人材不足により、十分な対応ができず、市内経済や市民生活への影響が顕著になりつつあります。また、65歳以上の就業者の増加も見込まれ、それぞれの希望に応じて活躍し続けられる社会を構築することの重要性は益々高まってきています。令和6年度からの3年間を集中対策期間と位置づけ、官民連携による人材確保の取組を進め、学卒者やUIJターン者と市内事業所とのマッチング機会の確保や、働き手の確保と移住・定住の促進に努め、人材確保に取り組む市内企業の支援、移住支援の間口の拡充、さらに、介護人材の確保・定着にも取り組みます。また、課題の住宅確保については、市有未利用財産の貸付・売却を進めます。

◆DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進
昨年3月に策定した富良野市DX推進計画に基づき、庁内のペーパーレス化やAI・RPAの活用、住民基本台帳や税、保健福祉など20業務の基幹系情報システムの標準化・共通化とガバメントクラウドへの移行、DX推進員の育成に取り組むことで、DXの浸透と推進を図ります。窓口において、音声字幕表示システムの導入や生成AIを活用し、住民サービスの向上を図るとともに、市が保有するデータの利活用に向け、オープンデータとしての公開を進めます。最新デジタル技術導入などにより、住民の利便性向上と地域の発展を図り、一人ひとりが多様な幸せを実感できるまちへの進展を目指します。また、民間事業者に対しては、電子化、オンラインサービスの導入など、生産性の向上や業務の効率化を図るDXの取組を支援します。

◎令和7年度市制執行方針および教育執行方針の全文については、ホームページからご覧できます。
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