くらし 教育長退任・就任のご挨拶

■吉本 浩志 教育長
過日、村議会からの同意をいただき、6月1日付で教育長を拝命いたしました。
何分、重責であることから、自分自身と向き合ってじっくり考えましたが「2年前までの3年間、中学校の校長としてお世話になった新篠津のお役に立てるのであれば」との思いで、覚悟をもって、お引き受けさせていただきました。
季節によって姿を変える美しい田園風景は、長沼の米農家の生まれである私の心を癒してくれました。当時から「人のぬくもりが感じられる新篠津」に大変魅力を感じており、子どもたちや地域の皆様との関わりの中で、多くのことを学ばせていただきました。
今年度の行政執行方針を拝見しますと、その中で村長が「就任当初から最重要課題に位置付けていた人口減少に歯止めがかからない状況だけれども、ただ単に人数の増減に一喜一憂するのではなく、それぞれの施策を着実に積み上げていくことで、村民の幸福度、つまりウエルビーイングに繋がっていくことを大切にしていきたい」と述べられておりました。
新篠津村まちづくり総合計画の基本目標の一つである「心豊かな人を育てるまちづくり」の実現に向けて「ふるさとに愛着を持ち、新篠津で生まれてよかった、学んでよかった、暮らしてよかった」そう思える人づくりのために、学校教育はもとより、社会教育や子育て環境の充実も含めて、最善を尽くしていくことが、私に与えられた使命であると認識し、微力ではありますが、精一杯努めていきたいと思います。
「学校づくりはまちづくり」です。子どもたちの輝く姿、自立に向けて確かな成長を遂げていく姿は、私たち大人にとっても魅力的であり、村の宝となり得ます。
「ふるさとを愛し 夢や目標をいだいて 未来を切り拓こうとする たくましい子ども」これは、小中一貫教育の導入時に、地域の皆様の声を大切にして設置された目指す子ども像です。子どもたちに、時代の変化をしなやかに対応できる資質・能力を育み、将来の新篠津に貢献できる人材の育成を目指していきます。
皆様とのつながりを大切にしながら、新篠津の子どもたち、そして地域住民、さらには教育環境整備に携わるすべての方々が「笑顔」になれるよう職務に専念いたしますので、これから先、どうぞよろしくお願いいたします。

■荒谷 順一郎 前教育長
盛夏の候、村民の皆さまにおかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。私ごと、本年5月31日付けをもって、教育長の職を退任いたしました。新篠津中学校長を経て、平成27年12月1日から9年半の期間、教育長として村民の皆さまにお世話になりました。
私は、イギリスの詩人ワーズワースに感銘を受けて、一教員としてスタートしました。「子どもは大人の父である」子どもの時に様々な体験を通して感性をみがくことで、大人になっても感動できる人間になる。この人づくりが極めて大切であることを意味しています。田植え・稲刈りなどの体験活動である「ふるさと教育」は、本村の未来にとって、なくてはならない大切な教育活動であります。デジタル時代であるからこそ、これからも続けていただきたいと強く願っています。
今までの教育行政へのご理解とご支援に対して、心より感謝申し上げます。村民の皆さまのご健勝と本村のさらなる発展をご祈念申し上げ、退任にあたってのあいさつといたします。
長い間、ありがとうございました。