- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道新篠津村
- 広報紙名 : ふれあいの里 新しのつ 令和7年9月号
今月の担当:山本(商工観光推進員)
■日本中で地域おこしの取り組みが…
去る7月1日~3日、徳島県阿南市で行われた日本公開天文台協会の全国大会に参加しました。メインテーマは「公開天文台と天文文化」。1年後の公開天文台100周年を控え、大会は大盛況に終わりました。
大会の報告は別の機会に譲って、今回は阿南市のまちおこしについてお話ししたいと思います。
阿南市は、世界で初めて青色LEDを製品化した日亜化学工業の本社をはじめ、ものづくりに関わる企業が集まっており、LED関連を中心とした産業も力強く根づいています。
農業も盛んで、ブランド米「阿波美人」が有名です。JA阿南ではかなり前からコシヒカリの早場米のブランド化を進めています。
また「野球のまち」としての取り組みでも知られます。JAアグリあなんスタジアムが完成した2007年をきっかけに、官民連携の組織「野球のまち阿南推進協議会」が立ち上がりました。2010年には全国初の『野球のまち推進課』が設置され、野球を通じたまちづくりが進められています。市役所の産業部に所属する同課は、アマチュア野球を産業化するため、野球大会の開催や野球合宿の誘致などさまざまな事業に挑戦し、その一つに平成21年から始まった野球観光ツアーがあります。JAアグリあなんスタジアムで行われる試合の他、宿泊先では地元特産物を生かした料理を食べながら阿波踊りを楽しむ歓迎交流会が催されます。大会やイベント、合宿や観光ツアーによって、地元の飲食業や宿泊業などが利用され、地元にお金が落ちる仕組みになっています。
阿南市中心部から車で約10分のところには、教育委員会が管轄する科学施設「阿南市科学センター」があります。一般的な展示見学型の科学館や博物館と違って、小中学校が科学センターで理科の授業で展開できる内容となっています。
建物は主に、理科学習や体験活動を行う体験館と四国最大の口径113cm大型望遠鏡を備えた天文館の2つに別かれており、天文館の周りは星空に優しい照明設備が使われています。
次号では、阿南市の取組みから新篠津村の取組みを検証してみたいと思います。