- 発行日 :
- 自治体名 : 北海道福島町
- 広報紙名 : 広報ふくしま 令和7年4月号 No.821
5 1人ひとりが協働し、持続可能なまちづくり
町民が安心して快適に暮らす住環境の向上による定住人口を確保するために実施している住宅リフォームに対する補助金について、令和6年度までの支援としておりましたが、制度開始以来、定住人口の確保はもとより、町内経済の活性化に寄与していることから、令和7年度以降も引き続き支援を行ってまいります。
持続可能な地域社会を実現するため、SDGsを意識したまちづくりを推進するとともに、町民の理解を深めるため、広報などによる周知に努めます
ふるさと納税制度については、地元事業者と連携を図り、魅力ある返礼品の充実とふるさと納税の増収に努めるとともに、企業版ふるさと納税とともに、さらなる増収を目指してまいります。
なお、ふるさと応援基金については、寄附者の町に対する思いを具現化するため寄附金を有効活用してまいります。
6 第2青函トンネル構想の実現で未来につなぐまちづくり
第2青函トンネル構想の実現は、北海道全体の振興に欠かすことのできない要素となっており、実現に向け北海道および道民の理解と意識の醸成を目指してまいります。
また、渡島総合開発期成会の要望事項として、「国家プロジェクトによる第2青函トンネルの建設促進」が位置づけられており、渡島全体での取り組みを推進できる体制も整っておりますので、北海道の将来にとって大変重要な投資であるとの認識の下、北海道が一丸となって実現に向けて取り組んでいけるよう、青森県今別町などとも連携しながら北海道や青森県、衆・参国会議員などに対する要請活動を、積極的に展開してまいります。
7 合併70周年記念事業について
昭和30年に吉岡村と福島町が合併し、新たな福島町が誕生して70年の節目を迎えます。
町では、先人たちの歩みに感謝の思いと新たな歩みを町民と共に祝うため、合併70周年記念事業を計画しております。
なお、記念事業では、大きく4事業を計画しており記念式典は11月に開催することとしております。
町民対象の事業として、例年9月に開催している敬老会を6月に前倒して、出席者および一般町民も楽しんでいただける有名芸能人を迎えて芸術鑑賞事業を実施することとしております。
また、福島町商工会、福島町観光協会にもご協力をいただき夏のイベントで2つの事業を計画しております。
IV 令和7年度予算概要
令和7年度の地方財政計画では、社会保障関係費、人件費の増加や物価高が見込まれる中、地方団体が、住民のニーズに的確に応えつつ、こども・子育て政策の強化などさまざまな行政課題に対し、行政サービスが安定的に提供できるよう、地方交付税などの一般財源総額について、令和6年度を上回る額が確保されました。
その内、地方交付税については、前年度比1.6%、2千904億円増の18兆9千574億円が計上されております。
令和7年度予算編成については、これまでと同様、第6次福島町総合計画の着実な事業推進を図るとともに、さまざまな町政課題に的確に対応する予算計上に努めております。
燃料費および物価高騰などにより、各会計において歳出予算の抑制については大変厳しい状況にありますが、限られた財源のもと財政健全化を念頭に置きながら、第6次福島町総合計画のまちづくりの目標実現に向けた施策や事業を計上したところであります。
歳入の町税においては、定額減税終了による個人町民税の増、および法人町民税の増により1.5%増の4億9千288万5千円を計上しております。
また、主要な財源である普通交付税については、地方財政計画や前年度実績などを考慮し、当初予算では7.7%増の19億6千100万円を計上しております。
歳出については、定住促進に向けた定住向け町有住宅建設事業の実施、子育て環境の充実に向けた認定こども園福島保育所改修事業の実施、町の基盤整備として各地区における町道などを整備してまいります。
○各会計の歳入歳出予算額
5. むすび
以上、令和7年度の町政執行に臨むにあたり、私の所信を申し上げました。
今年度は、昭和30年1月に吉岡村と福島町が合併し新福島町が誕生して70周年の節目の年となり、次の時代につなぐ大切な年でもあります。
町を取り巻く環境は依然として厳しいものがありますが、このような困難な時代だからこそ、私たちが本来持っている、自助・共助・公助が重要であり、今、この時代だからこそ、皆で、そして地域全体が助け合い支えあいながら“まち”を共に創る「共生社会の実現」が求められております。
私は町長就任以来、常に心に刻んでいる思い、そして町政に向き合う姿勢として、町民の思いに寄り添い、真摯で思いやりのある行政を目指してきたところであります。
私は、町の最高規範である「まちづくり基本条例」の基本理念を尊重し、まちづくりの主体である町民の声に耳を傾け、町民からまちづくりの仕事を託された議会と行政がしっかり議論し、「協働によるまちづくり」の実現に努めてまいります。
私は、町民と行政の相互の信頼関係が、政を進めていくうえでの基本と捉えており、引き続き、福島町で暮らす町民1人ひとりが笑顔で過ごせるよう、他人を思いやる心をもって、新たな一年を町民の皆さまと共に、本方針に掲げた政策の実現を目指してまいります。
これまで、町民ならびに町議会議員の皆さまからさまざまな機会を通じて、いただいた多くの意見や提言に、真摯に耳を傾け、町民の皆さまの思いに誠実に向き合い、町民の思いに寄り添った政策の実現に向けて、職員一丸となってさらなる町政の推進に邁進する所存であります。
最後に、町民の皆さまの深いご理解とご協力ならびに町議会議員の皆さまのご指導とご支援を引き続き賜りますようお願い申し上げ、町政執行方針とさせていただきます。