くらし 奈井江町パートナーシップ宣誓制度スタート(2)

■性(セクシュアリティ)は多様で個人の尊厳にかかわる大切な問題です。
一人ひとりに個性があるように、性的指向(好きになる性)や性自認(心の性)の組み合わせにより、性の在り方もさまざまです。

▽Lesbian(レズビアン)
同性を好きになる女性

▽Gay(ゲイ)
同性を好きになる男性

▽Bisexual(バイセクシュアル)
同性も異性も好きになる人

▽Transgender(トランスジェンダー)
戸籍上の性別とは違う性別を自認している人

▽Questioning(クエスチョニング)
性の在り方を決めていない人。LGBTに当てはまらない性的少数者も包括する言葉

この他にも、さまざまな性の在り方があり、それらを含めてLGBTQ+と表現することもあります。

■身近に傷ついている人がいるかもしれません。
さまざまな調査から、日本国内における性的マイノリティの割合は、人口の約5~10%であると推定されています。これは、血液型のAB型や左利きの人たちと同程度と言われており、私たちが思っているよりも身近に存在しています。
自分が気づいていないだけで、自分の言動に傷ついている人がいるかもしれないと想像してみてください。今は身近にいなくとも多様性を認識し、理解することが重要です。

■カミングアウトとアウティング
本人が自分の意思で性のあり方を他人に公表することを「カミングアウト」と言います。主にLGBTQ+の間で用いられる言葉ですが、性的指向や性自認に限定されず、自身の信念や価値観を他人に明らかにする行為全般を指すこともあります。
カミングアウトは個々の自由であり、それを強要することはあってはなりません。カミングアウトを受けたときは、自分を信頼し、勇気を持って打ち明けてくれたことをよく考え、相手の思いを受け止めましょう。
一方、性的指向などを本人の許可なく他の人に伝えることを「アウティング」と言います。悪意をもって暴露する場合だけでなく、良かれと思って第三者と共有する場合も、本人を深く傷付けてしまうことがあります。本人の了解なしに、決して他人には話さないようにしましょう。

■「思いやりの一歩は“知ること”から」~包括的性教育を通じて~
奈井江小学校に南幌養護学校看護師の沼田麻美さんを招き、4年生と6年生を対象に、心と体、そして多様な性について学ぶ包括的性教育の授業が行われました。
4年生の授業では、性のあり方は一人ひとり異なることや、その違いを尊重し、相手の気持ちに寄り添うことの大切さについて学びました。
6年生には、キスやハグなどの行為について、相手が望んでいるかどうかを言葉や態度からきちんと確認することの重要性が伝えられました。

宣誓予約・問い合わせ先:町民生活課戸籍係
【電話】65-2113(平日8時30分~17時)【E-mail】[email protected]