健康 【健康情報】お酒と上手に付き合いましょう

お酒は身近なものですが、不適切な飲酒行動は健康を損ないます。健康でいるためにお酒との付き合い方を考えてみませんか。

◆アルコールによる健康リスク
長期にわたって大量に飲酒をすることで、肝疾患の発症や、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症といった生活習慣病の発症や悪化を招きます。
国では、生活習慣病のリスクを高める飲酒量(純アルコール摂取量)を、男性40グラム以上、女性20グラム以上と定義しています。

○アルコール20グラム相当
・ビール500ミリ
アルコール度数5%
・日本酒180ミリ(1合)
アルコール度数14%
・酎ハイ350ミリ
アルコール度数7%

たとえ少量のアルコールでも、高血圧や男性の食道がん、女性の出血性脳卒中は、飲酒自体が発症リスクを高めてしまうことがわかっています。

○疾病別の発症リスクと飲酒量(純アルコール量)

出典:健康に配慮した飲酒に関するガイドライン

◆性別やライフステージ別のアルコールの影響
・女性は男性と比べて少ない量、かつ短期間での飲酒でアルコールを原因とする肝疾患を発症する場合があるため注意が必要です。
・未成年は脳の発達途中であるため、多量飲酒が原因で脳の機能低下を招くほか、若い頃からの飲酒で依存症に発展する危険性があります。
・高齢者は、若い時と同じ量のアルコールでも酔いやすく、一定量を超えると認知症を発症する危険性が高くなります。
・妊娠中の飲酒は、流産や死産、生まれてくる子どもが胎児性アルコール症候群(身体障がいや知的障がいが現れる病気)を発症するリスクが高くなります。

◆純アルコール量の計算方法
飲酒する場合はお酒に含まれる純アルコール量を把握し、飲み過ぎないように注意することが大切です。お酒に含まれる純アルコール量は下記の方法で確認できます。

○純アルコール量の計算式
・摂取量(ミリ)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)=純アルコール量(グラム)
例)アルコール5%のビール500ミリの場合
=500ミリ×0.05×0.8=20グラム
アルコールウォッチで飲酒量を知る
何の種類のお酒を何杯飲んだかを選択することで、摂取した純アルコール量を自動で計算してくれます。

近年、缶ビールや缶チューハイなどには栄養成分表示の下に純アルコール量を記載しているものもあるので、確認してみましょう。

◆避けるべき飲酒
不安や不眠を解消するための飲酒は、眠りが浅くなったり睡眠リズムが乱れます。アルコール依存症の発症リスクも高くなるため避けましょう。
病気療養中の過度な飲酒は免疫力がより低下し、感染症リスクを高めます。また、内服後の飲酒は薬の効果を得られなかったり、副作用が生じる場合があるため避ける必要があります。

◆健康に配慮した飲酒のポイント
(1)あらかじめ飲む量を決める
(2)食事やおつまみと一緒に飲むようにする
(3)水分摂取を忘れずに
(4)休肝日をつくる
飲酒に関する情報は町ホームページにも掲載しています。右記の二次元コードをご確認ください。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

問合先:保健センター内健康推進課
【電話】42-2712【FAX】42-2713