健康 健康コラム第6回「知っておきたい認知症」

■9月は世界アルツハイマー月間(9月21日は認知症の日)
昨今では、認知症は誰もがなり得る病気と考えられています。全国で、認知症の方や軽度認知障害(MCI)の方を合わせると、3人に1人と言われます。また、若年性認知症の発症年齢は平均54歳と若く、女性よりも男性が少し多い傾向があります。
認知症基本法等において、認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になっても一人ひとりができることや、やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望をもって自分らしく暮らし続けることができるという、新しい認知症観が示されています。

■認知症の初期症状は?※一例
・同じことを何度も言う・問う・する
・料理・片付け・計算・運転などのミスが増えた
・些細なことで怒りっぽくなった
・何をするにもおっくうでいやになる等
認知症とよく似た状態(うつ等)や、認知症の状態を引き起こす体の病気も様々あるため、早期に適切な診断を受けることが大切です。

■認知症の予防
この予防とは、認知症にならないのではなく、なることを遅らせる、なっても進行を緩やかにすることを言います。バランスの良い食事、定期的な運動習慣等、生活習慣の改善が認知症のリスクを下げると考えられています。週1回以上、同居人以外の方と交流することも重要です。誰かと一緒に笑う人は、一人でのみ笑う人よりも新規要介護認定リスクが約25%低いという研究結果もあります。誰でも参加できる通いの場や、介護予防教室等もありますので、いつでもお問い合わせください。

■40歳以上の方へ~あたまの元気度チェック予約受付中~
5分程度のチェックで、自分の認知機能を年齢平均と比べることができます(医学的な診断ではありません)。65歳未満でも高血圧や糖尿病、肥満等のある方は将来的に認知症となるリスクがあります。年に1回のチェックをおすすめします。

問合せ:高齢者支援課介護予防係
【電話】62-9724(窓口1階3)