くらし 《特集》令和7年度村政執行方針(5)

■環境を守り安心して生活できるまちづくり
◇防災
近年の気候変動などに伴う大規模水害や、海溝型巨大地震の発生リスクが高まりつつある状況を踏まえ、人的被害、経済被害を軽減する減災の取組を推進します。
行政による災害対策を強化し、「公助」を充実させていくことはもとより、住民一人ひとりや事業者等が自ら取り組む「自助」、身近な地域コミュニティにおいて住民等が力を合わせて助け合う「共助」が必要なことから、自主防災組織の育成に努めます。
また、村民が安全で安心して暮らすことができる災害に強いまちづくりを進めるために、国の「防災基本計画」や北海道の「北海道地域防災計画」の修正、関連法の改正等を踏まえ、「更別村地域防災計画」を改訂し、村の実情に沿った防災対策の推進を図ります。

◇消防・救急
通信指令業務の安定稼働を維持するため、高機能消防指令システム及び消防救急デジタル無線機の計画的な更新を行ってまいります。
近年の気候変動などに伴う大規模災害の発生や海溝型巨大地震の発生が高い確率で予想されている状況を踏まえ、消防部隊及び地域の実情を考慮し、初期活動、対応及び対策などの初動体制を関係機関と連携し組織強化に努めてまいります。
また、火災発生の防止と火災による死者の発生を減少させるとともに財産の損失を防ぐため、住宅用火災警報器の設置と維持管理の重要性を広く住民に周知し、設置率の向上と火災予防に取り組んでまいります。
救急業務では、マイナンバーカードの活用とデータ連携基盤を介した特定健診データや服薬履歴、その他健康情報を傷病者本人の同意を得たうえで、救急隊が必要とする情報を閲覧し、より迅速かつ適切な救急処置・搬送に努めてまいります。

◇交通安全・防犯
令和7年1月5日、村内にて交通死亡事故が発生し、かけがえのない命が失われました。冬道は降雪により路面状況が悪くなるため、徹底した安全確認と防衛運転が必要となります。特に高齢者や飲酒運転による事故は重大な事故につながりやすいため、今後も更別村生活安全推進協議会と連携し、継続的な街頭指導と交通安全教室等により啓発活動を実施してまいります。
通学路及び生活道路の安全確保については、学校、警察や道路管理者等との連携により通学路の合同点検を定期的に実施し、子どもたちが安心安全に通行できる交通安全施設の維持改善に努めてまいります。
防犯については、闇バイトや投資詐欺などの新たな犯罪が増加しており、犯罪に巻き込まれない防止対策が必要です。今後も防犯啓発活動を実施し、さらに夏休みや歳末には防犯巡回指導等の地域安全活動を実施してまいります。

◇環境美化、ごみの減量化
生活様式の変化や事業活動の増加に伴い、全国的にもごみの排出量は増加傾向にあり、その処理も増大しております。また自然環境の保全や地球温暖化対策は、国の重要課題にもなっております。
本村においては、一般廃棄物の排出量は横ばい傾向にありますが、資源ゴミの分別収集及びリサイクルのゴミ処分量は減少傾向になっております。今後も適正な分別と効率的な収集による減量化と、資源ゴミのリサイクルを促進し、さらに更別村環境美化推進協議会との連携により「クリーン作戦」や「花いっぱい運動」等を実施し、清掃活動や環境整備に努めてまいります。
近年、電化製品や廃タイヤなどの不法投棄が増加しておりますが、その対策として巡回パトロールを強化し、自然景観の保全、環境美化に努めてまいります。

◇環境共生、火葬場
国が目指すカーボンニュートラル脱炭素社会の実現に向けて、本村についても「更別村地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を策定しました。この計画に基づき、地域の課題を解決し、地域の魅力と質を向上させる地域創生を目的として、太陽光発電など再生可能エネルギーの利活用やLED照明などの省エネルギー機器の導入を推進し、二酸化炭素排出量の削減に取り組んでまいります。
火葬場については、休止できない重要な施設であるため、機器等の更新計画を策定のうえ、日常点検の徹底と必要に応じた修繕を実施し、適正な維持管理に努めてまいります。