くらし 《特集》令和7年度村政執行方針(7)

◇青年、男女共同参画
結婚や家庭を築く意識の醸成を図るとともに、結婚に伴う経済的負担を軽減するため、国の地域少子化対策重点推進交付金を活用した「更別村結婚新生活支援事業」を継続してまいります。

◇広報・広聴
村政情報をより分かりやすく村民の皆様にお届けするため、広報誌発行、村ホームページの適切な更新、SNSを活用した情報発信に努めます。広報誌に関しては、将来的に村民の皆さんが紙媒体ではなくホームページ上のデータにより閲覧することを目指し、デジタル化の取組を推進します。
住民と行政が「まちづくり」を共に考え、意見や知恵を出し合う場として、行政区懇談会や出前宅配便等を実施してまいります。

◇行政運営、財政運営
少子高齢化の進展、人口の減少をはじめ、大規模災害・感染症などの新たなリスクの顕在化、デジタル社会の進展等により村を取り巻く状況は大きく変化しており、複雑・多様化する行政課題に対応するため、人材の育成・確保に努めます。国が策定した自治体デジタル・トランスフォーメーション(DX)推進計画では、新たなデジタル技術が日々進展している状況を自治体においても注視し、それぞれの地域課題に応じたデジタル実装の取組へ活かすことが求められており、自治体が取り組むべき具体的な事項が示されました。
これらの取組を一定の期間の中で実現するには、スケジュール策定をはじめとして計画的な導入に向けた検討を行うことが求められ、相互に関連するDXの取組みを総合的かつ効果的に実施していくため、DX推進の全体的な方針が決定される必要があることから、「更別村DX計画」の策定を進めてまいります。
また、業務のDX化、業務の見直し・効率化、職員のITリテラシーの向上などにより、デジタル技術やデータを活用して、住民の利便性を向上させるとともに、業務効率化を図り、人的資源を行政サービスのさらなる向上に繋げていくよう取り組んでまいります。
更別スーパービレッジ構想においても、各種電子申請と施設の予約、書かない窓口、住民票等のコンビニ交付サービスを整備したところでありデジタル技術を活用した住民サービスの改善により、利便性の向上を図ってまいります。
村を取り巻く状況は大きく変化しており、複雑・多様化する行政課題に対応しながら、総合計画に基づく様々な施策を着実に実施していくため、中長期的収支の見通しを踏まえた計画的な財政運営に努めるとともに、辺地対策事業債などの有利な起債の活用やふるさと納税の増収を図るなど、財源の確保に努めつつ、事業内容の精査、予算執行におけるコスト意識の徹底により健全財政の維持を図ってまいります。
また、公共施設は長期的な視点による更新・統廃合・長寿命化などが求められており、公共施設等総合管理計画に基づく計画的な維持管理により経費の削減に努めてまいります。
以上、令和7年度の村政執行にあたり基本的な方針と、主要な施策について申し上げました。
地方自治体を取り巻く情勢は、依然として人口減少や少子・高齢化の厳しい嵐が吹き荒れ、目まぐるしく変化する社会情勢や、地球規模での気候変動による自然災害の発生が頻発する中、20年後、30年後も豊かで持続可能な更別村をつくりあげることは、決して容易なことではありません。
未来に向かって村づくりを進めていくには創意と工夫が必要であります。まさに「行動すべきは今」であり、「すべては村民のために」の気持ちを忘れずに、村づくり三原則の理念に基づき、「住民一人ひとりが輝く村づくり」に向けて、職員とともに全力で邁進する所存であります。
村議会議員の皆様、並びに村民の皆様の一層のご指導とご協力をお願い申し上げまして、村政執行方針といたします。