くらし 標高生による防災講座 特別編

執筆者:若月 桃(わかつき もも)さん
(標津高等学校2年)

私は昨年の7月29日から8月1日まで九州地方に防災研修へ行ってきました。1年生の時に岩手県と宮城県で東日本大震災を学び、今回は地震のことだけでなく、豪雨や火山のことなども学ぶことができました。その中で私が特に印象に残っていることは二つあります。
一つ目は熊本豪雨で大きな被害を受けた熊本県の球磨村です。球磨村では油断を絶対にしてはいけないということを学びました。標津町も自然災害がいつ起きてもおかしくないので油断は絶対にしてはいけないと感じました。また球磨村役場では熊本豪雨の被害を受けてから毎日熊本豪雨を忘れないために職員の目のつきやすいところに日数が書いてあったことが印象に残っています。
二つ目は長崎県の島原市にある平成新山ネイチャーセンターという施設の壁に貼ってあった元九州大島原地震火山観測所長の太田さんという人にインタビューした新聞がとても印象に残っています。平成新山の噴火では避難勧告を守らなかった報道陣とその避難誘導をしようとした消防隊員や警察官が犠牲となってしまいました。新聞に「報道陣が避難勧告さえ守っていれば、少なくとも消防団と警察官は死なずに済んだはず」と書いてあり蛍光ペンで線が引かれていました。私はこの新聞を読んで避難勧告の大切さを感じることができました。
私は今回の研修で過去にあったことを忘れずに語り継ぐ大切さを改めて感じることができ、今後、避難勧告が出たらすぐに率先避難できるようになりたいと思いました。