- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県久慈市
- 広報紙名 : 広報くじ 令和7年4月1日号 No.458
■きらり人輝く
全国に誇れる泉質の温泉とともに地域に根ざしたサービスを提供
●地域の宝で非日常体験を
令和7年4月から新山根温泉べっぴんの湯の指定管理者となった別嬪コンシューマーサービス合同会社の萩生田さん夫婦。温泉の魅力や今後の展望について伺いました。
○起業のきっかけ
市内ホテルで勤務していましたが、60歳を機に別な道を歩んでみようと夫婦でべっぴんの湯で働き始めました。温泉を愛してくれる皆さんのため、皆さんの笑顔に出会うために起業しました。
○温泉の魅力
1番は湯の持つポテンシャルです。全国でも有数のpH10.7を誇る強アルカリ性の泉質で、湯冷めしにくく新陳代謝の促進などが期待できます。このお湯は久慈市のみならず岩手県の宝だと思っています。
建物は自然に囲まれた場所で、新緑や紅葉など四季折々の景色も魅力の1つです。料理は地域の食材を使用した創作懐石膳を提供。山菜や魚介、短角牛など地産地消の食事を楽しめます。
○地元密着のサービスを展開
山根町にある四十八泉の散策やレンタサイクルの貸し出しなど、地域の自然を生かしたアクティビティを計画しています。この冬には初めて市民割を企画。訪れた市民の人からは、近くにこんなにいいところがあったのかという声もいただきました。これからも地元に密着したサービスを提供していきます。
○地域に愛される温泉に
日帰り入浴をはじめ、訪れる人に満足感を感じてもらえるようにサービスを向上し、地域の皆さんに愛される温泉を目指していきます。地元にある自然に囲まれた温泉で、ゆっくり流れる贅沢なひとときを味わいにお越しください。
Name:
萩生田正昭(はぎおいた・まさあき)さん(小久慈・62歳)
萩生田清子(はぎおいた・きよこ)さん(小久慈・55歳)
Profile:
別嬪コンシューマーサービス合同会社 社長(正昭さん)、副社長(清子さん)
新山根温泉べっぴんの湯
営業時間:日帰り入浴9時~21時(最終受付20時)
住所:山根町下戸鎖4-5-1
【電話】57-2222
■集まれ!元気の輪
●障がい者観光サポーターの会
障がい者観光サポーターの会は県主催の障がい福祉講座の修了生が立ち上げた団体で、11人で活動しています。
活動は、社会福祉協議会のボランティア団体に登録し、学校や団体から依頼を受け、福祉教育を実施。ユニバーサルデザインの講師や車いす、目の不自由な人が使う白杖の体験などを行っています。月に一度定例会を開催し、情報共有や救急救命の訓練などを実施。久慈に観光に訪れる障がい者の案内や付き添いなども行います。
会員を大募集しています。ボランティア活動や福祉に興味がある人はぜひ参加ください。
代表:髙屋敷 真喜子 さん
活動場所:県北広域振興局【電話】53-3380(市社会福祉協議会)
活動日:第1水曜日17時30分~20時
■市民センターだより
●宇部市民センター事業紹介 じっくり取り組む大人の趣味教室
宇部市民センターでは、平成29年からバードカービング教室と盆栽教室を開催しています。
全6回のバードカービング教室は、宇部町の羽行英雄(はぎょうひでお)さんが講師を担当。木材からナイフでコツコツと形を削り出し、彩色を施してリアルな野鳥の彫刻を制作しています。
全3回の盆栽教室では、宇部町の山田榮(さかえ)さんの指導の下、樹齢数十年を経たサツキの鉢上げを行い、夏越しや冬越しの仕方などを学びます。盆栽は自宅に持ち帰って管理。毎日サツキの成長を見守り、6月に満開を迎えた時のうれしさは格別です。
作品は町民文化祭や生涯学習のつどいで展示します。両教室とも町外からの参加やリピーターも多く、毎年人気の事業です。先輩が手伝ってくれるので初心者でも安心して参加できます。一緒に新たな趣味を始めてみませんか。
問合せ:宇部市民センター
【電話】56-2706
■My life in Kuji
市内の小・中学校で英語を教えているALT(外国語指導助手)の皆さんが、久慈で生活していて感じたことなどを紹介するコーナーです
●春のピクニックとアメリカン・アイスティー
4月に入ると岩手でも春の花が咲き始め、ピクニックにぴったりの季節が訪れます。日本では桜の下で楽しむお花見が人気ですね。日本のピクニックといえば、おにぎりや寿司、だんごなどを詰めたお弁当スタイルが定番ですが、アメリカはシェアするスタイルが特徴です。サンドイッチやシャルキュトリーボード(チーズやハムなどの盛り合わせ)、自家製のアイスティー、レモネードなどが並びます。これらはピクニックバスケットという伝統的な木製のカゴに詰めて持ち運びます。
私が好きなピクニックフードはシャルキュトリーボード。美味しいチーズや肉をみんなで楽しめるのが魅力です。手軽に持って行けるのはアイスティー。アメリカでは温かい紅茶よりアイスティーの方がずっと人気です。茶葉を入れたティーバッグをピッチャーに入れ、冷蔵庫で8時間じっくり抽出すれば、自家製の美味しいアイスティーの完成!みんなと楽しむために、カップを持っていくのを忘れずに!
エマ・ブランチェットさん
イリノイ州・23歳/久慈湊小、小久慈小、大川目小、夏井小、平山小、久慈中、夏井中を担当
■協力隊つうしん
●充実した3年間になりました!
白樺林の保全維持と利活用のために活動し、3年の任期を終えました。当初目標としていた白樺の酒作りは実現できませんでしたが、白樺の倒木や危険木の枝葉を活用し、サウナを楽しむために使うヴィヒタを制作。昨年は200本販売できました。3年間で白樺の活用と販売、利益を植樹に還元するという流れを構築できたことが、活動の成果だと思います。地域や協力隊などたくさんの人が私と関わりを持ってくれたおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。
ヴィヒタは、今年も関東の店で360本を販売する予定で、市内の産直や道の駅でも6月から販売します。協力隊としての活動を事業として拡大し、地域に還元できればと思っています。山林を所有している人を募集中です。山の管理や活用などで一助になれるかと思います。HPやInstagramから問い合わせください。
阿部 大地さん(あべ・だいち 34歳)
令和4年4月着任。久慈市出身。白樺を活用した商品を開発し、白樺の保全に向けて活動。
地域おこし協力隊…移住定住促進を目的に、都市部からの移住者に対して市が委嘱。カフェを中心とした地域の活性化、新規漁業者の確保や水産物の高付加価値化への取り組み、農泊事業の実践と推進、地域資源の商品開発・販路拡大PRなどを行います。