- 発行日 :
- 自治体名 : 岩手県一関市
- 広報紙名 : 広報いちのせき「i-Style」 令和7年5月号
◆一関二高演劇部による公演「いつか」 史実を基に空襲の悲劇を舞台で熱演
一関第二高校演劇部(及川楓(かえで)部長)による公演は3月29日、一関の一関文化センターで行われ、太平洋戦争時の一関空襲に焦点を当てた創作劇「いつか」を部員11人で演じ、80年前の戦禍の記憶を今に伝えました。
同部は令和6年度の東北大会で優秀賞1席に選ばれ、春季全国高校演劇研究大会(3月23日、広島県福山市)に出場。本公演は全国大会出場を記念して同校が主催、市が共催しました。「いつか」は同部顧問の菊池佳緒理(かおり)教諭が脚本を執筆。昭和20年、旧国鉄一ノ関駅などが米軍機から空襲を受け、防空壕(ごう)に逃げた駅員らが犠牲になった史実を基に、昭和と現代を行き来する形で非戦を訴えました。
及川部長(3年)は「たくさんの学び、経験を得て成長することができた。皆さんの心に残れば」と語りました。
◆熱気球を飛ばそう ポリ袋を使って浮かべる実験に挑戦
永井市民センター青少年事業「熱気球を飛ばそう」は3月27日、花泉の同センター体育館で開かれ、小学生らが実験を通じて熱気球が浮かび上がる原理を学びました。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙教育センターの協力で、永井地域コミュニティ活性化協議会が主催。未就学児と小学生、保護者の8人が参加し、貼り合わせて約1.5メートル×2メートルにしたポリ袋に好きなキャラクターなどを描いて球皮(風船部分)を作りました。作った球皮に厚紙の送風口を取り付け、ガスボンベを使った発射台から温風を送り込み、膨らんだ熱気球がふわりと浮かび上がると歓声が湧きました。
畠山稔梨(みのり) さん(8)は「実験は楽しかったし、浮かんでくれて良かった」と喜んでいました。
◆東山の高台にあるヤマザクラをライトアップ 闇夜をカラフルな明かりで彩る
東山の長坂地内の高台にあるヤマザクラが4月の開花時期にライトアップされ、行き交う人たちが闇夜に浮かぶカラフルな明かりを楽しみました。
東山市民センター所長代理の鈴木勝市(しょういち)さん(71)が、令和2年から自宅裏のライトアップを行っています。幼少期からヤマザクラが自生しており、10年余り前からは雑木を伐採するなどの整備を進めました。コロナ禍でイベント中止が相次いだ時期から発光ダイオード(LED)の設置を毎年続け、赤や青、紫、ピンクなどにゆっくりと切り替わる照明とヤマザクラの共演を演出しています。
鈴木さんは「毎年楽しみにしてくれている人もいる。庭から見上げる姿は本当にぜいたくな時間」と話しました。