くらし 令和7年度 消防団だより Vol.40(2025.7.1)

■組織は団本部以下、8地域本部体制
一関市消防団は、平成17年と平成23年の市町村合併に伴って規模が拡大し、現在、約2100人が活動する県内有数の消防団として市内8地域の防火防災を担っています。
組織体制は左図のとおりです。全団を統括する団本部は市全体の消防団行事や訓練、広報などを担当しています。また、旧市町村単位に八つの地域本部を設置し、地域本部ごとに訓練や地域の防災事業に取り組んでいます。地域本部には分団を置き、さらに屯所などを活動拠点とする部を140設置しています。
地域内の火災などは当該の地域本部が対応し、旧市町村の境界を越えた災害は分団ごとに定められている出動区分(応援体制)に従って出動します。洪水や地震などの大規模災害時は出動区分を超えて対応することもあります。
本年は全国的に大規模な林野火災が発生しているため、火災予防広報などの活動も行っています。

▽団員は水防隊員も兼務
昭和22年、23年のカスリン・アイオン台風などを教訓に水防隊も組織し、全消防団員が水防隊員を兼務して水害などに対応しています。
特に水害常襲地域には小型船舶などを配備しているほか、小型船舶操縦士の資格を持つ隊員を養成し、水難事案や警戒活動などに備えています。
そのほか、勇壮な纏(まとい)振りやはしご乗りを披露する纏組、式典などの行事に欠かせないラッパ隊、大型特殊車両などを操作できる団員で組織する機動部隊、普通救命指導や防災クッキング指導などを行う女性団員が所属する「なのはな隊」、大学生や専門学校生などが加入する学生消防団員などが活動しています。
市消防団は、カバーする面積においても県内有数です。しかし、団員は生業の傍ら活動するため、勤務の都合で出動できない場合などを考慮し、まだまだ団員数を確保しなければなりません。消防団では、団員の募集に力を入れています。地域を一緒に守るために、入団をお願いします。

■一関市消防団員募集~一緒にふるさとを守りませんか?
消防団員は特別職の地方公務員で、火災や水害などの有事に対応します。
団員には年間の報酬(年額36,500円~階級に応じて変動)が支給されるほか、出動に応じ出動報酬が支給されます。また万が一、公務災害を受けたときは、福祉共済などで保障されます。
入団を希望する人は、地元の消防署または分署、地域の消防団員などに問い合わせてください。

問合せ:一関市消防団(市消防本部総務課内)
【電話】25-5910