- 発行日 :
- 自治体名 : 宮城県仙台市
- 広報紙名 : 仙台市政だより 2025年4月号
下水道は、生活環境の改善や浸水被害の軽減などの役割を果たし、私たちの暮らしを安全で快適に保つために欠かすことのできないインフラです。普段直接見る機会の少ない下水道について、あらためてご紹介します。
◆下水道のしくみ
暮らしの中で使われた水(汚水)は、汚水管を通って浄化センターへと流れ、きれいにされた後に海や川に放流されます。また、雨水は側溝などから雨水管に流れて、海や川に放流されます。
※詳しくは本紙をご覧ください。
◆下水道の適切な維持管理
本市では、下水道管や浄化センター・ポンプ場など、多くの下水道施設を管理しています。このうち、下水道管は総延長が約5,000kmにも及び、その多くが高度経済成長期に敷設されたもので、今後、老朽化が進行していくことが懸念されます。
下水道管が古くなると、亀裂などから土砂が管内に流れ込み、流れが悪くなったり、道路が陥没したりするなどの不具合が生じる場合があります。そこで本市では、下水道管が壊れる前に補修する「予防保全」に取り組んでいます。下水道管の情報を管理し、適切な時期に点検やカメラ調査を実施。劣化具合により、補修したり、古い管を新しい管に入れ替えたりするなどの対策工事を行っています。
◆持続可能な事業運営に向けて
皆さまにお支払いいただいている下水道使用料は、汚水の処理費用の財源となっています。また、雨水を流すためにかかる費用は、税金により賄っています。
今後、下水道施設の老朽化が進むことで、維持管理にかかる費用も増加することが見込まれています。本市では、限られた予算・人員の中で効率的かつ効果的な事業運営を行う「アセットマネジメント」の手法を取り入れるなど、持続可能な経営を推進しています。今後も、安全で快適な暮らしを支え続けられるよう、取り組みを進めていきます。
◆下水道を守るために(おねがい)
トイレや排水口に異物を流すと、下水道管が詰まってしまいます。皆さまのご協力をお願いします。
・トイレに紙おむつや生理用品を流さない
・台所の排水口に食べ残しや油を流さない
・雨水ますなどにごみや灯油を流さない
この特集に関するお問い合わせ:建設局経営企画課
【電話】214・8812【FAX】268・4318