くらし 市政トピックス

◆伊達政宗公の魅力を語り尽くす―仙台歴史文化観光シンポジウム開催
3月15日、伊達政宗公が成し遂げた功績の歴史的な意義や魅力を語る「仙台歴史文化観光シンポジウム」が仙台国際センターで開催され、650人が参加しました。
はじめに、東北大学名誉教授で宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)館長の平川新氏による基調講演が行われ、政宗公にまつわる逸話などを解説。さまざまな危機を乗り越えた政宗公の生涯について語りました。
その後、平川氏、タレントで歴史愛好家の松村邦洋氏、伊達武将隊・伊達政宗氏、郡市長が、伊達政宗公の魅力や伊達文化などをテーマにパネルディスカッションを行いました。平川氏は「慶長遣欧使節の派遣は偉業だと思う」と話すと、郡市長は「あの時代に海外に目を向けたことは素晴らしい。海外とも交易していこうとした姿勢は、現在進めているダイバーシティのまちづくりにもつながっていると感じる」と語りました。松村氏は政宗公の人気について「失敗を次の成功につなげるところ」と挑戦を続けた人生をたたえ、伊達氏は「慶長16年の震災では、復興を指揮する政宗公が仙台の人々の希望だったのでは」と話すなど、パネリストたちがそれぞれの視点で政宗公の魅力や功績を語り、新たな大河ドラマの誘致についても話題が及びました。
また、会場には仙台城の関連遺物などが展示され、参加者はあらためて現代に受け継がれる政宗公の魅力を知る一日となりました。

◆仙台市科学館全館展示リニューアルオープン
4月5日、HOKUSHU(ホクシュウ)仙台市科学館3階展示室が「生活と科学―ワンダーサイエンスルーム」としてリニューアルオープンしました。
日常の身近な現象について体験できる「チャレンジ・ラボ」では、大きなシャボン玉の中に入ったり、ハンドルで磁石を操作して磁性を持つ液体の動きを観察したりできるほか、簡単な科学工作や実験をすることもできます。また、乗り物の構造や仕組みを運転体験などを通して学べる「乗り物ガレージ」や、先端の科学の研究などを紹介する「連携ラボ」など、7つのゾーンを設置。科学館のコンセプトである「ふれる科学、ためす科学」を受け継ぎ、暮らしの中の科学をより分かりやすく体験できるようになりました。
昨年4月に先行してリニューアルした4階展示室と合わせ、全面展示リニューアルオープンとなったことを祝して記念式典も開かれ、関係者らによるテープカットが行われました。当日は家族連れなど多くの方が訪れ、新しい展示を楽しんでいました。

◆「仙台市ダイバーシティ推進指針」策定
国籍や年齢、性別、障害の有無などにかかわらず、誰もが力を発揮できる「ダイバーシティまちづくり」の推進に当たり、本市のさまざまな施策に盛り込むべき視点を取りまとめた「仙台市ダイバーシティ推進指針」を3月に策定しました。
この指針では、本市が施策を検討・実施する際に考慮すべきこととして「なくてはならない『ちがい』を守る」「『ちがい』から生まれる多様な価値観や視点をまちの力に変える」など4つの視点を掲げるとともに、デジタルをはじめとしたさまざまな技術を活用することとしています。
策定に当たっては、有識者らによる会議を重ねてきたほか、パブリックコメントを実施して市民の皆さまからも意見を寄せていただきました。今後市では、指針に基づき、誰もが安心して住み続け、活躍できるまちの実現に向けて取り組みを進めていきます。

◆東北絆まつりのパレードを大阪・関西万博で披露します
東日本大震災で犠牲となった方々の鎮魂と被災からの復興を願い、東北6市の夏祭りを集結させた「東北絆まつり」が、6月14日・15日、大阪・関西万博に出演します。万博会場内のEXPO(エキスポ)アリーナ「Matsuri(マツリ)」において、仙台七夕まつり・青森ねぶた祭・秋田竿燈まつり・盛岡さんさ踊り・山形花笠まつり・福島わらじまつりのパレードを披露し、世界各国からの支援に対する感謝や、復興を進めその先の未来へ向かう東北の姿を発信します。
そのほか、360度パノラマシアターでの東北6県の魅力を紹介する映像上映や、特産品の紹介、伝統芸能のステージ披露などを実施。東北の食や文化などの魅力を国内外に広く発信し、東北への誘客の推進を図ります。

◆にぎわい創出に向けて―定禅寺通再整備工事に着手
3月より、定禅寺通において、通りのにぎわい創出や魅力の向上に向けた再整備工事に着手しています。
再整備では、片側3車線ある車道を1車線減らし、歩道を広げるとともに、自転車専用レーンを整備します。また、歩道や中央緑道にベンチを配置するほか、民間主体のさまざまなイベントがより行いやすくなるよう、給水設備や電源設備を設置。歩行者や自転車、自動車などの安全な通行を確保しながら、定禅寺通のシンボルであるケヤキ並木の下で訪れた方が豊かな時間を過ごせるように、ひと中心の空間づくりを行います。
工事は、複数の工区に分けて進めていく予定で、令和10年3月までの完成を目指します。工事期間中、市民の皆さまにはご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いします。