くらし 自然災害との共生と豊穣の大地の物語 栗駒山麓ジオパークだより 105

■栗駒山麓ジオパーク推進協議会設立の経緯を紹介
栗駒山麓ジオパーク推進協議会は、発足に至るまで5回の栗駒山麓崩落地・景観活用検討委員会を開催し、活用の仕方などを策定しました。
栗駒山麓崩落地・景観活用検討委員会は、地域住民や有識者、関係機関などで構成され、平成22年に設置されました。
委員会が設置された目的は、平成20年岩手・宮城内陸地震で被災した、栗駒山麓崩落地の地形・景観を防災教育、学術研究、観光などに幅広く活用するビジョンを作成し、市長に提言することでした。
この提言書では、崩落により生じた景観を利用するに当たり、震災により尊い人命を失ったこと、行方不明者がいる事実を決して忘れてはならないこと、震災の経験と記憶を、多くの人々や後世に伝えていかなければならないことを、前提として掲げています。
そして、地域の安全と安心を基本とした上で、震災で生じた新しい自然と地域再生の姿を、震災の経験と記憶を伝える貴重な遺産、資源として、防災教育や学術研究、観光などに幅広く活用する内容が記されています。
このビジョンを受け、当時の市長は栗駒山麓崩落地の地形・景観を既存の観光と結びつけ、幅広く活用しながら、ジオパークの認定を目指すことを宣言しました。
宣言以降、日本ジオパークネットワークに準会員として加入し、ジオパークに関する情報収集、講演会などの普及活動、広報紙やホームページを使った情報発信、ジオガイドの養成など積極的に活動してきました。その取り組みが高く評価され、平成27年に日本ジオパーク、昨年は「第1回NIPPON防災遺産」に認定されました。
今後もさらに充実した取り組みになるよう、励んでいきます。

■栗駒山麓ジオパーク特産商品「栗駒山麓のめぐみ」第5回募集
栗原の大地に関連する物語をもった食品を「栗駒山麓のめぐみ」として募集しています。ぜひ申し込みください。
募集部門:
・食品(飲食店)部門
・菓子・飲料・お土産部門
・レシピ部門
応募基準:
・市内で生産された食材または、市と関連する食材を1品以上使用していること
・栗駒山麓ジオパークのテーマ「自然災害との共生と豊穣の大地の物語」に関わる「物語」を持つ商品、レシピ
応募期限:7月2日(水)~9月1日(月)必着
※申し込み方法など詳しくは、栗駒山麓ジオパークウェブサイトをご覧ください。

問合せ:ジオパーク推進室
【電話】24-8836
【FAX】45-5936
・ジオパーク 市ウェブサイト
・ジオパーク Facebook
・ジオパーク LINE
※二次元コードは本紙17ページをご覧ください